二回の秋合宿でCLとして訪れた峠。つい最近、5年後になるまでここが旧道であったことに気付かなかった。当時はもちろん旧道倶樂部員ではなく、この峠もいわばアップ稼ぎのために組み込んだようなものであった。しかもナイトラン気味になってしまって、峠の写真はおろか峠道の様子すら覚えていない。地形図で特徴的な俄坂も、どんなところだったかさっぱりだ。唯一、峠に小屋があったこと、T氏が先回りしてビスコを食っていたことだけ覚えている。何のことはない、峠の紹介にすらならぬ記憶だ。

　こんな辺鄙な所、誰も行っていないであろうと思っていた自分はあさはかであった。のち、銀輪解析の際に柚木氏ほかが行っておられるのを確認している。