査定中の旧道調査報告書

 調査済ではあるが一頁を割くまでもない、あるいはそこまで資料が揃っていない旧道の覚書。


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あ行

味見峠(福岡県香春町/苅田町)
 西側はトンネルまで舗装の旧道。その先は砂利道で峠まで。96年の時点ではこれといって見所なし。東側のほうが荒れていた。
→分水嶺辞典:味見峠
油坂峠(岐阜県大野市〜白鳥町)
 旧越後街道。峠には蝶々水と呼ばれる清水(跡)と歌碑がある。有料道路である油坂トンネルの上に油坂隧道があるが、これは1999年に改修を受けている模様。
→分水嶺辞典:油坂峠
上尾峠(愛媛県砥部町)
 川上集落を過ぎたあたりから寂しい狭道に。トンネルまでの区間とトンネルより先に旧道があるが、前者は大して面白味がない。峠には朽ちかけた「上尾峠」の看板。すぐ近くに家や畑もある、生活の匂いのする峠。
→国土地理院地形図閲覧システム:上尾峠
浮島峠(北海道紋別郡滝上町〜上川郡上川町)
 旧峠付近に浮島湿原あり。湿地なのにほぼ分水嶺上という不思議な地形。
→分水嶺辞典:浮島峠
卯辰越(香川県北島町)
 峠から北側に旧道。自転車でやっと通れるくらいの狭道。「卯辰越」の語源は如何?
→分水嶺辞典:卯辰越
内山峠(長野県佐久市〜群馬県下仁田町)
 旧峠の広場にある看板に赤テープで「OUCC」の文字(があったのは'96秋に確認)。その他のことはあまり覚えていない。意味無いじゃん。
→分水嶺辞典:内山峠
鵜峠(香川県白鳥町/徳島県土成町)
 国道318号・宇の田尾トンネル旧道。名前の由来と新道から旧道への向かい方が興味深い。北側には風穴があったようだが私は未確認。展望は山の風景くらいしか望めない。
→分水嶺辞典:鵜峠
大峠(山口県山口市/秋芳町)
 山口市から秋芳町へ抜ける大峠。旧道は登坂車線が始まるあたりから分岐するが、全線2車線舗装というちょっと贅沢な道である。峠手前の集落の所で新道と交差。峠には小さな国境碑。
→Mapion:大峠
大川峠(大阪府岬町/和歌山県加太町)
 和歌山側はすぐ隣に海があることを感じさせない登り。峠からよりも峠から大阪側に少し下ったところからの眺めがよい。加太市街にはこの峠を案内する国土交通省看板あり(そんなに有名なのか?)。
→分水嶺辞典:味見峠
大ヶ峠(山口県長門市/美禰市)
 国道316号旧道。1車線の峠には赤い前掛けのお地蔵様。舗装旧道だが味わい深い峠。
→分水嶺辞典:大ヶ峠
鬼首峠(宮城県鳴子町/秋田県雄勝町)
 H8.8.8.に新道が完成して旧道化。全線2車線で走りやすい。特にこれといった特徴はないが、秋田と宮城を直接結ぶ数少ない峠の一つとしてよく利用されていた。
→分水嶺辞典:鬼首峠

か行

楓峠(北海道穂別町/夕張市)
 国道274号の峠。穂別の側にかなり長い旧道が残っている。峠も然り。ただし夕張側の道の出口は斜面の上なので最終的には引き返すはめになる。現国道ピーク付近から入ったほうが楽。
→分水嶺辞典:楓峠
鹿喰峠(福岡県北九州市門司区)
 主要地方道・県道71号。怒涛の交通量の4車線道の先に20%強の激坂旧道。峠付近は採石場の敷地になっており、かつての旧道がどこを通っていたのか不鮮明。地形図で峠の表記がある鞍部も含め、再調査が必要?
→分水嶺辞典:鹿喰峠
金山峠(北海道南富良野町/占冠村)
 国道237号。1996年には北側からたどることができたが、1999年に再訪した時にはこの箇所で法面工事が現在進行形。詳しい調査ができなかった。南からの道はもともと消滅気味。
→分水嶺辞典:金山峠
上林峠(愛媛県重信町/久万町)
 '96に訪れた際はトンネル工事の真最中。今ごろはもう完成しているはずである。トンネル工事の最前線(=トンネル北口)から登山道で登る道があるはずなのだが、報告者は皿ヶ峰のほうを迂回させられ、かなり難儀した。
→分水嶺辞典:上林峠
苅安峠(岐阜県宮村)
 宮村の水無瀬神社から京都へ向かうための位山街道の峠。北側に石畳の旧道が残るが、自転車で押し上げるにはちょっときつい。'96年の段階で峠を大々的に改修中だったが、さすがにもう完成しているだろうな。
→分水嶺辞典:苅安峠
木戸峠(山口県阿東町/山口市)
 国道9号・木戸山隧道の東口から直接南へ越える。阿東町側からだと緩いダートの下りを楽しむことができておすすめ。ピーク付近は平地に近い地形で、はっきりした道のピークは確認しづらい。この木戸峠と、木戸山隧道の上を越える「大峠」との関係を調べる必要がある。
→分水嶺辞典:木戸峠
日下峠(香川県白鳥町)
 南側に大きなカーブをショートカットする形で旧道の破片。また、由緒ありげな大きな石碑が道すがらに建っている。峠のお地蔵様のわきを土壕のような溝が通ってい、ひょっとしたらこれも旧道なのかも知れない。現在は全般的に広めの2車線舗装。
→国土地理院地形図閲覧システム:日下峠
越の峠(愛媛県久万町)
 東からは50upもないが旧道の破片あり。あっさり着ける。峠手前が開けていたような気がする。これといって特徴はないが、かつては鴇田峠と並んで重要な交通路だったらしい。
→Mapion:越の峠

さ行

山王峠(栃木県日光市)
 山王林道のピーク。車道から300mほど西に行った鞍部の底に旧峠。現在は単なる登山道分岐といった感じであり、標識の類は一切無い。
→国土地理院地形図閲覧システム:山王峠
咲来峠(北海道歌登町/音威子府村)
 峠から歌登町側にかけて数kmの旧道。さほど見所はないが、峠としては歌登の馬鈴薯でんぷんを音威子府の鉄道駅へ運ぶために活躍した。「sak-rupeshipe」(夏の道)が語源。詳細は下記リンク参照。
→分水嶺辞典:咲来峠
勢至堂峠(福島県郡山市/長沼町)
 白河街道として会津若松〜白河関をつないだ峠。勢至堂集落奥には一里塚も残る。2002年現在旧道は車両通行止。峠は切り通しで見所がないが、どこかに国境碑が残っているはず。勢至堂集落には舛形の名残も。
→分水嶺辞典:勢至堂峠

た行

高森峠(熊本県高森町/蘇陽町)
 国道325号旧道。旧高森隧道、峰越え道、登山道など各種の旧峠が存在。九十九曲りの難所は登ると殊の他楽しい。
→分水嶺辞典:高森峠
辰己峠(鳥取県佐冶村/岡山県上斎原村)
 国道482号。現国道の切り通しの上に旧道あり。ここから佐冶村側の展望がいいが、通り抜けることは困難かと思われる(未確認)。
→分水嶺辞典:辰己峠
千早洞(大阪府千早赤阪村〜河内長野市)
 千早トンネルの旧道。大正6年竣工の、石+煉瓦ポータルの隧道は鋼棒と大きな看板でガッチリ通行止。アプローチは両方とも可能。
→国土地理院地形図閲覧システム:千早洞
椿峠(福井県美浜町)
 国道27号旧道。西側は2つのトンネルの間から登っていく。峠をJRの小浜線が通っているだけあってかなり大きな切り通しとなっている。そのかわり脇を行く旧道の肩身は狭い。西側は谷のはるか上を行くバイパスへ出てくる(本来はそのまま下へ下っていたはず)。
→国土地理院地形図閲覧システム:椿峠
戸倉峠(鳥取県若桜町/兵庫県波賀町)
 国道27号・戸倉トンネルの上には旧隧道。その上に峰越え道の戸倉峠も残っている。峠は大きな岩崖の切り通し。鳥取側の展望がいいが、この道で現国道へ戻ることはできない(確認済)。
→分水嶺辞典:戸倉峠

な行

中ノ谷峠(大分県野津町〜弥生町)
 旧国道10号。勾配は緩いが屈曲がきつく、「泣くの谷」という異名があったとか。峠付近に天正年間の銘のある馬頭観音ほか数体。
→分水嶺辞典:中ノ谷峠
梨の木峠(岩手県安代町)
 旧鹿角街道の峠。東側麓の曲田集落には一里塚跡、峠西には塞之神のほこらも残る。1999年にはすでに全舗装化されていた。
→分水嶺辞典:梨の木峠
山刀伐峠(山形県最上町/尾花沢市)
 松尾芭蕉の難儀した道。県道28号の旧道と言う意味でもよく整備された道であり、車道ピークには大きな駐車場と休憩施設(トイレ)がある。急激なつづら道である最上町側に対し、尾花沢市側はゆるやかに長く尾を引いたような地形で、この形が被り物の「なたぎり」に似ていることからこの名前がついたという。だが、漢字変換で「山刀代」としか出て来ないのはどうした訳だろう。そもそも「なたぎり」ってどんなものなのだ。
→国土地理院地形図閲覧システム:山刀伐峠
鍋越越(山形県尾花沢市/宮城県小野田町)
 地形図では鍋越峠ではなく鍋越越。鵜呑みにすれば「鍋越」という地形を越すということではないかと密かに注目している。峠のトンネル上部に旧道があり、ここから宝来牧場へ向かうこともできる。東側のスノーシェッドは鬼首峠の宮城側にあるものと同一タイプ。
→分水嶺辞典:鍋越越
人形峠(鳥取県三朝町/岡山県上斎原村)
 旧道にウラン濃縮実験プラントがあることで有名。PRセンターの他ドライブインもある(現在もやっているのかな?)。この車道ピークより古い旧人形峠は美作北二号林道から入ることができる。
→分水嶺辞典:人形峠
二井宿峠(山形県高畠町/宮城県七ヶ宿町)
 峠西にバイパスができ、旧道化。2車線道とはいえかなりの屈曲がある(8m以上の車両は通行不可能)。二井宿集落に出てくる際の山道と里道の切り替わりが面白い。
→分水嶺辞典:二井宿峠
野道峠(山口県阿東町/徳地町)
 国道315号の旧道。北側に荒れが目立つがさほど苦労せずに越えることができた。なにもなしの峠。
→分水嶺辞典:野道峠

は行

箱部峠(兵庫県篠山市)
 篠山の北にある箱石峠。ツーリングマップルの記載は少しく南にずれている。両側コンクリ護岸の味気ない峠だが、北側に僅かながら旧道が残る。昔の北摂はこんなんだったんだろうなと思わせるような、小さな地道。
→Mapion:箱部峠
蓮根峠(京都府青垣町/福知山市)
 地元では神戸街道の名あり。'97に訪れたのが最初で最後であり、現在どうなっているのかとても気になる。
→分水嶺辞典:蓮根峠
→分水嶺辞典:こだわりの分水嶺/神戸街道最後の姿・蓮根峠
原峠(京都府美山町/日吉町)
 神楽坂トンネルの開通によって旧道化。薄暗いじめじめした舗装道。個人的にはよくお世話になった。
→分水嶺辞典:原峠
深見峠(京都府美山町/京北町)
 国道162号旧道。美山側から登る道の他、大小合わせて5本の道がこの峠から伸びている。が、1999年春の時点で通り抜けられたのはこの美山側の道だけであった。旧道京北町側は大崩落で道がごっそり抜け落ちている。
→分水嶺辞典:深見峠

ま行

真弓隧道(真弓峠)(愛媛県小田町/久万町)
 真弓隧道は昭和11年11月竣工(のはず)。威圧的な高さ制限の看板が目印。それ以前の真弓峠も地形図には記されている。
→分水嶺辞典:真弓峠
水越峠(大阪府富田林市?/奈良県御所市)
 大阪府側のふもとにトイレあり。旧道に沿って遊歩道がつけられている所もあるが、総じて不法投棄のゴミばかりが目立つ。奈良側は一転して展望の開ける大きな谷。
→国土地理院地形図閲覧システム:水越峠
峰越峠(兵庫県千種町/岡山県西粟倉村)
 スキー場までとスキー場からが結構な勾配。ところどころに10%看板もあり、平均勾配6%といったところ。千種町中心部にあった看板によれば千種から西粟倉村へ越えるこの峠は本来ミソギ峠というらしいが、これと現在の峰越峠と一致するものなのかどうかは不明。最後の最後、現峠と同じ高さで少しく迂回する旧道がある。ここには眺めのいい屋根付き展望台があり、水さえ確保しておけばここで泊まることもできる。
→国土地理院地形図閲覧システム:峰越峠

や行

わ行

若杉峠(兵庫県波賀町/大屋町)
 東側、若杉集落をバイパスする道は10%強の急坂道。これでは集落の中はどんな勾配だったのだろう。峠の50m手前から分岐する、旧道とは言えないような旧道には、この道を作った自衛隊施設大隊の手による開通記念碑がある。
→分水嶺辞典:若杉峠

 

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