国道276号。旧道あり。
『ほとんど人がはいっていないらしく荒れ放題である。しかしかつては車も通った道なので、崩れている所以外は趣を残している。峠には大きな看板も残っている。支笏湖と恵庭岳も奇麗に見える。しかし、世間から忘れられたこの峠は、着実に自然に還らんとしている。』[銀輪'93・P472:重田]
■編集者のコメント
道の駅を過ぎた地点に橋がかかっており、この左手に川を渡らない旧道がある。交通標識などが残っていていい感じではあるが、突入してはならない。最終的には崖の上に出てしまうので引き返すはめになる。結局、峠のトンネル右手に延びる道がまともに残る峠への旧道。まさかこれが元国道じゃないやろというような、いかにも作業道likeな赤土+石ゴロゴロダートである。この怪しさのまま道はあさっての方向に行ってしまうが、最後にはちゃんとトンネル上部の峠へ戻ってくるので心配なく。白老岳からこのあたりにかけての斜面は木が少なく、視界が広々としているのが良い。
峠は細長い切り通しで、やはり看板の類は(交通標識しか)なかった。重田さんのいう大きな看板も見つけられず。ただ風が通り抜けるだけの静かな峠であった。峠からの支笏湖も恵庭岳も、1999年のこの時点ですでに自然に覆い尽くされてしまっている。
支笏湖へすこーんと下ったのち、道は左にかくんと折れる。この先、また7/30マジックである。道いっぱいの巨大な岩が落ちていたり(この場合落ちているというよりもむしろ昔からそこにあったかのような威圧感で存在している)道が枯れ沢になっていたり青々としたミズナラが倒れていたり。しかもそこを通ったバイクの轍があるというのもすごいことだ。物好きは(僕以外にも)いるんだなあ。ある程度下ってしまえば締まった細砂利道となって走り易くなるものの、勾配がきつめに作られている。こちらから登るのはつらい。峠のトンネルから見て2つ目のヘアピンの脇に合流。(1999.8.:ながとみ)
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■関連リンク
・国土地理院地形図閲覧システム:美笛峠
・国土地理院『うぉっ地図』:美笛峠
・国土交通省空中写真:CHO-76-10-C7A-13 / CHO-76-10-C6B-3, 4, 5 / CHO-76-10-C7B-4, 5, 6 / CHO-76-10-C8B-6, 7, 8 / CHO-76-10-C6A-13, 14
・旧道倶樂部活動報告書総覧・美笛峠旧道