主要地方道下川雄武線(道道60号)。分ける川の名前の対比がちょっと面白い。
■編集者のコメント
下川町中心部からの分岐は少しく不明瞭。看板はあるが入る道はどれ?状態である(おそらく信号なしの交差点が正解)。橋を渡ってすぐの所に松浦武四郎堅営地跡の木柱あり。彼がこの地を探検した頃に比べればこの谷の景色も全く変わっただろうなと思う反面、その向こうにそびえる山塊の陵線は彼も眺めたことであろうと思うとちょっとしたタイムスリップだ。サンルの牧場までは10kmほど。あたり一帯は一度開拓されたのちに放棄されたと思われる、広い谷いっぱいの農作地。その真ん中にぽつりとサンル生活生活センターがあるのみである。牧場のあたりも同じく広々としているが、どちらかといえば丘陵地帯と呼んだほうがしっくりくる。さっきとは対照的に青々とした草の繁る草原であった。盛衰の差こそあれ、これだけの土地を開墾した人々の努力には敬意を感じずにおれない。牧場の先も広くゆるやかな谷が続き、時々かたまって生えているシラカバの林が美しいアクセントだ。この広さ緩さのまま峠まで行けてしまい、気楽に走れるのがいいのだが、峠はこの谷から見える所ではなく、最後の最後でくくっと回り込む形になっている。「あそこが峠?」と思って登っているとダマサレルこと間違いなし。ここまでの道は開墾の跡がよく見て取れるが、峠付近には立派な木が多く、その割には明るく見通しの利く林であった。
峠にはちゃんと看板あり。峠から雄武町側ははっきりした勾配である。ちなみに下川中心部から峠まで25kmほど。道すがらには距離看板あり。(1999.8.:ながとみ)
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■関連リンク
・国土地理院地形図閲覧システム:幌内越峠
・国土地理院『うぉっ地図』:幌内越峠 峠名非出
・国土交通省空中写真:CHO-77-11-C10-15, 16, 17 / CHO-77-11-C9-16, 17