道道屈斜路津別線(県道588号)。
『峠というよりは山頂である。屈斜路湖が足下に広がり景色はよい。荒れたダートだった』[分水嶺ノート:S59・後藤]
『この峠は美幌峠と比較される峠で、この峠からの景色のほうが良い、。大部分の人は美幌に行くが、ここは穴場だ』[同:秋山]
■編集者のコメント
津別中心部から、実質的なアップが始まる「ホテルフォレスター」との分岐までは広く細長い谷。緩やかなので(向かい風でなければ)特に困ったりはしないだろう。分岐から先は多分困る。舗装されて通行可能になったのはいいのだが、1.2車線幅でしかも8%8%11%9%11%9%9%9%9%6%とURLエンコードされた文字のような道で一気に駆け上がる。途中には曲率半径13mのヘアピンやリスの轢死体があったりしておぞましいが、僕はこれくらいの坂じゃないと登った気がしませんな。いったん♭になったのちに10%9%で上がってから小刻みなup-downを繰り返す。締めは12%。余興で4%5%。あまりに楽しいので最後の5%(実は下り方向の看板では7%)など全速力で駆け上がってしまうが、残念ながら峠からの展望はいまいちであった。木が邪魔しているのと和琴半島のほうしか見えないせいだ。峠付近からさらに2kmほど登れば展望台あり。「津別峠」の文字が消えかけた峠の木柱が哀れを感じさせる。屈斜路湖への下りは同じ様な勾配のはずなのだが、なぜかこちらがわには勾配看板が存在しない。最後の最後で現れる、湖に向かってつっこんでいくような直線の下りが素敵であった。そうそう、峠の下りで何箇所か眺めのいいところあり。最小の曲率半径は10mである。結局、登りを楽しみたい人には津別を、眺めが良ければそれでいいという人には美幌をおすすめ。
津別の語源はtu-petで「山の走り根・(の下にある)川」と解釈するものと、「2つの・川」と解釈する2つがあるそうである。私としては美幌峠からみた山なみが印象的でかつ納得できたので、前者の解釈に賛成したい。(1999.8.:ながとみ)
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■関連リンク
・津別峠展望台 スキー場からのライブカメラもあり
・国土地理院地形図閲覧システム:津別峠
・国土地理院『うぉっ地図』:津別峠 峠名非出