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月夜沢峠 (つきよざわとうげ)

【標高】1590m
【行政】長野県木曽郡奈川村〜開田村
【経緯度】北緯:36°01′29″/東経:137°38′16″
【水系】信濃川水系奈川(月夜沢)〜木曽川水系末川(月夜沢)
【二万五千図】寄合渡:NJ-53-6-8-2 高山8号-2
【五万図】乗鞍岳:NJ-53-6-8 高山8号 \ S51編
【ツーリングマップル】中部北陸 P71 6-D

 木曽福島に設けられた関所をバイパスするために利用された間道。通行には月夜の晩が多く利用されたためにこの名前がある、というのは有名な話だ。峠の両側に月夜沢、というのはどうでもいいことかも知れぬが。

『月夜沢林道は道も締まっており走りやすく、峠からの景色も良いので二重マル。でも南側は荒れており、C.L.はパンクして、松波はこけた。』[銀輪'90・P85:夏合宿壇上班報告書]
『飛騨の雰囲気からいきなり信州という感じのする所。峠からの穂高の遠景は何かとっても渋いという感じ。』[銀輪'86・P282:横井]

■編集者のコメント

 県道との分岐には特に指示がなく、本当にこれであってるんかなと不安になる。下から来た場合にはy字型というよりもλ型に分岐するため見過ごすかも知れない。どこにでもありそうな至ってノーマルな砂利道は、その先の赤田沢砂防ダムのところでがくっと登らされる。そうして入っていく奈川の源流はうっそうとした広葉樹林帯。雰囲気はたいへんいいのだが吸う系の虻が沢山現れて難儀する。奈川を渡って対岸に出れば嘘のようにいなくなるのでそれまで我慢するしかない。この付近の道は所々浮いているところがあるものの、概ね締まって走りやすい。ただ地面が茶色の砂利になると途端にじゃりじゃりになって、4サイドの細いスリックタイヤでは太刀打ちできなくなる。
 谷を一回りして東→北に向かい始めるあたりからふっと緩くなってトラバース気味の登り。このまま峠まで緩くあってくれよかしという願いは、峠のある谷にさしかかったところであっさり打ち砕かれる。今までにない荒れようの、しかも急勾配の道でぐんぐん登らされる。車の轍が深くなるため、ちょっとハンドル操作を誤ればたちどころにハンドルを取られて滑り、停止。なかなか思うように進まずちとキレかけたが、背後を見ればさっきの乗鞍岳がまた見え始めている。そうか、穂高だけじゃないんだ。
 ブチ切れる前に何とか峠着。どちらかといえば広場といったほうがよさそうな開けた峠である。峠の切り通しの上には道祖神もおわします。北側からは大きな野の向こう側に穂高連峰。見えるのは確かだが角度的にあまり良くなく、槍も穂高も焼岳もいっしょくたのだんご状である。一方南側からは山と山の隙間から御嶽の尖った頭が見える。すごい峠だと思う。峠道から乗鞍も穂高も御嶽も見えるのだ。
 峠南側から見下ろす谷の眺めもまたよい。すぐ足元に幾重にも重なった道が見えるが、その見えている所までが地味に長い。そして開田へ出るまでのフラットな砂利道もまた長し。(2002.7.:ながとみ)

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■関連リンク

・国土地理院地形図閲覧システム:月夜沢峠 
・国土地理院『うぉっ地図』:月夜沢峠 
・国土交通省空中写真:CCB-77-10-C8-28, 29, 30 / CCB-77-10-C9-30, 31, 32


月夜沢峠
 南側から峠。この角度だととても広い広場に見える。(な)

月夜沢峠
 北側から。こっちからだと峠だな。(な)

月夜沢峠道
 峠道を見下ろす。(な)


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