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姥神峠 (うばがみとうげ)

【標高】1280m
【行政】長野県木曽郡日義村〜楢川村
【経緯度】北緯:35°54′21″/東経:137°48′16″
【水系】信濃川水系奈良井川〜木曽川水系神谷川
【二万五千図】宮ノ越:NJ-53-6-4-4 高山4号-4
【五万図】塩尻:NJ-53-6-4 高山4号 \ S52編
【ツーリングマップル】中部北陸 P64 3-H

 国道未開通・車の通れない国道であったが、それもそろそろ解消されそう。「編集者のコメント」参照。

『標高1290mぐらい。国道361号線だが登山道。しかし、自転車で行くならこれほど面白い峠は少ない。但し西から行った場合の話だけど。集落から一時間程押せば峠に着く。御岳や乗鞍が遠望できる。峠には多くの碑が建っている。下りは100%乗車可能。』[銀輪'94・P341:重田]

■編集者のコメント

 神谷の集落は国道に沿って細く長く続いている。ぐるっと一回りして南向きになったあたりで突如出現したのが谷いっぱいのループ橋。楢川村側からトンネルを通し、その上でループを使って谷底へ降りる仕組みになっているのだ。国道未開通であることは知っていたが、まさかこんな形で通すとは想像だにしていなかったな。あとは路面の舗装をすれば完成といったところ。
 このループ橋を過ぎると道の勾配があがって、最上部の家の向こうから砂利道となる。車道巾のこの道がもっと続いてくれればよかったのだが、100mほどで砂防ダムとなり、その脇を30%はあろうかという登山道になる・・・。ズルズル滑るこの斜面の押し上げがけっこう大変。三歩進んで二歩滑るを繰り返し、数分ががりでようやく押し上げる。
 その先はやや緩やかで、峠下のつづら折れまではよく踏まれた広めの巾の道が続いている。あたり一帯は静かなブナの森。次の難関はこのつづら折れで、南西に開けた斜面は草木の繁茂でずいぶん壊れている。道普請はなされているものの、足元に敷かれた丸太は浮いているのでほとんど用をなさない。つづらの中程からはつづらのカーブがきつくなり、しかも土砂利なので押すにも担ぐにも難儀である。最後の3ターンが我慢できずにサイドと自転車とを分けでピストン輸送。つづら最上部の尾根にお地蔵様がおられ、そこから峠までは押していける勾配の緩やかな坂道になる。重田さんのいうとおり、しっかり一時間(以上)かかってしまった。
 さきほどまでの明るい斜面に対し、峠は薄暗い森の中であった。その森の片隅にあまたの石碑が建っている。蚕明神、覚正明神、覚永明神食正神摩支利天御嶽白山不動さんとさまざまな信仰の碑が一同に会する様は壮観である。さながら民間信仰の曼陀羅だ。さらには峠東50mほどの山の斜面に水場もある。この水と持参の弁当で宴を開く村人の姿が見えるようであった。
 東への下りは本当に自転車向けの道。乗車率100%と言い切っても閻魔様に舌抜かれはしまい。道自体がしっかりしていることもあるが、枯れ枝も石もきれいに取り除かれているのが一番有り難い。そうしてその上にふかふかの松の枯れ葉が積もっているのだ。集落にかかって家の裏手を行くときの雰囲気も○。最後は家の隙間からまろび出てくる。(2002.7.:ながとみ)

■みなさんのコメント

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■関連リンク

・国土地理院地形図閲覧システム:姥神峠 
・国土地理院『うぉっ地図』:姥神峠
・国土交通省空中写真:CCB-76-11-C7-10, 11 / CCB-76-11-C8-10 / CCB-76-11-C9A-9 / CCB-76-11-C7-9 / CCB-76-11-C8-8, 9 / CCB-76-11-C9A-10, 11 / CCB-77-12-C5-38
・旧道倶樂部活動報告書総覧:権兵衛街道


ループ橋
 まさかこんなことになっていようとは・・・。(な)

砂防ダム脇
 のぼりました。(な)

西側峠道
 西側峠道はこんな感じ。斜面のトラバースで道が崩れている所もある。

峠
 薄暗い峠。東側から。(な)

峠
 峠の石碑石像群。(な)

東側峠道
 100%乗車可能な峠道より。(な)

車道と合流
 東側・羽渕集落側の合流点。(な)


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