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夜昼峠 (よひるとうげ)

【標高】・319m
【行政】愛媛県八幡浜市〜大洲市
【経緯度】北緯:33°28′24″/東経:132°29′27″
【水系】肱川水系野田本川〜千丈川水系千丈川
【二万五千図】三瓶:NI-53-34-12-1 松山12号-1
【五万図】八幡浜:NI-53-34-12 松山12号 \ S56修
【ツーリングマップル】中国四国 P86 4-H

 国道197号旧道。

『夜昼峠のトンネル内で舟引がサイドをすって転倒、ホイールを曲げるが、結局このまま最終日まで走った。さすがPowerful.』[銀輪'91・P32]
『・・標高は300m。古来、八幡浜と大州盆地を結ぶ要衝であり、かつ最大の難所で、未明に麓を出発し、峠で夜が明けたことからこの地名がついたという。肱川流域と宇和海沿岸との気候界をなし、冬期などは大州盆地に入ると霧が立ちこめ、また峠を八幡浜側に越えると明るい昼光にあふれている。』[角川日本地名大事典:38 愛媛県・P686]
 角川日本地名大事典によれば、現国道の夜昼隧道は昭和46年完成。日本土木学会の「日本の近代土木遺産ー現存する重要な土木構造物2000選ー」でCクラスに選定されている夜昼隧道は長さ16.5mとあるので、IMPRESSION中に出てくるループの地点にあった隧道のことかと思われる。明治38年製の煉瓦トンネルである。

■編集者のコメント

 現国道と旧道の分岐は、特に目印があるわけではないがいかにも旧道的な分岐の道なのですぐに判る。現国道から分岐してすぐJR予讃線をくぐり、ゆるゆると登って行く。夜昼集落の最後の一軒を過ぎたあたりに水場があり、ここで補給は最後。ひたすら緩く単調だがそのぶん距離がある。ここはこの長さを堪能する峠と言えるかも知れない。この峠を越えるのにかかる時間と労力の数十分の一で向うへ行けるトンネルがあるにも関わらず旧道に拘泥する自分というものを考えながら登ってみよう。何か悟れるかも知れない(そんなわけはないか)。
 峠は薄暗い岩壁+コンクリートの切り通し。完全に苔むしていてなかなかの風情である。錆び錆びの看板があるが、何と書いてあるのかさっぱり解らぬほど錆びている。お地蔵さまあり。西側は峠のすぐ下に民家がある。
 八幡浜への下りは小さなループをくぐって。大斜面に広がる滝山の蜜柑畑を縫うようにして下る。こちらから登るのは精神的にかなり応えそうだ。一直線に伸びた谷から見上げる夕日が奇麗だった。(1996.12.:ながとみ)

■みなさんのコメント

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■関連リンク

・国土地理院地形図閲覧システム:夜昼峠 同葉に郷峠
・国土地理院『うぉっ地図』:夜昼峠
・国土交通省空中写真:CSI-74-11-C40B-11, 12, 13 / CSI-74-11-C39-22, 23
・旧道倶樂部活動報告書総覧:夜昼峠


夜昼峠
 八幡浜側を写している。ちょっと暗すぎるかな。時間が押していて実は焦っていたのだが、夕焼けが綺麗だったのでまあよしとしよう。(な)

峠西
 八幡浜側へ下る途中にある、ループをくぐるためのトンネル。これが恐らく近代土木遺産2000選に選ばれた「夜昼隧道」のはずである。(露出不足で真っ黒だった写真を、フィルムから起こし直してみた。キチャナイのは御容赦を)(な)

峠西
 八幡浜へ落ちる夕日。西側の峠道より。この高さでも峠からはずいぶん下ってきている。(な)


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