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山王峠 (さんのうとうげ)

【標高】910m
【行政】福島県南会津郡田島町〜栃木県塩谷郡藤原町
【経緯度】北緯:37°04′14″/東経:139°44′48″
【水系】阿賀野川水系山王川〜利根川水系男鹿川
【二万五千図】荒海山:NK-54-29-6-2 日光6号-2
【五万図】糸沢:NJ-54-29-6 日光6号 / S48編
【ツーリングマップル】東北 P12 6-F

 国道121号。古くから会津と関東とを結ぶ路として利用され、江戸時代には会津西街道(南山通り)として整備された。藩の廻米を運ぶ路として、また巡見使の通る路として栄えたが、万治二年(一六五九)の大地震による山王峠の崩壊、天和三年(一六八九)の日光大地震による山崩れなど、災害を多く被っている道である。特に日光大地震では山崩れで谷が塞がり、新たな湖・五十里湖ができてしまう。このことが原因で会津中街道・大峠が新たに開かれることになるのであった。

『・・国道の舗装されたきれーいな道で、走りやすいことはたしかです。しかしのぼりははっきり言ってパッチで、「ゆるい坂やな〜、いつになったら峠らしくなるんかいなぁ〜」と思っているうちに、「山王トンネルまで1.5km」の看板がみえ、すぐ前方にきれーいなトンネルがあらわれ、「あっ」というまについてしまいます。』[分水嶺ノート:増田氏]
『旧道は舗装されています。車も通らず静かですが、眺めは良くありません。道もだいぶ荒れていました。S58頃の話ですが・・・。』[分水嶺ノート:臼杵氏]

■編集者のコメント

 北側は中山峠(中山トンネル)のある谷のほうが広くて見通しもよく、主要道であったはずの山王峠の谷のほうが狭いのが意外。ただし狭いのは入口付近だけで、複雑な丁字路を右折して入っていけば中山谷と同じくらいのゆったりした谷と道になる。旧道へは○八食堂の向こうにちゃんと青看板で指示がある。トンネルのある現国道のほうは「バイパス」で、山王峠方向には「旧道」。こんな青看板は初めてだ。
 川を渡って左岸に出ると、二車線舗装の両脇から草木が被って一車線になっている。カーブが多くてスピードが出せないのをちょっとでも改善しようとするバンクの姿がけなげ。峠から数えて4つ目(一際目立つヘアピンカーブの奥)でコンクリート吹きつけの法面が割れて崩落を起こしており、道の上に50cm〜1mほどの瓦礫の山を成していた。まあこれくらいだったら自転車にはno problemだろう。これをクリアすればすぐに峠。ここもやはり山王社に関するものは見られず。国土交通省が更新した真新しい水準点看板もその代わりにはなるまい。峠のすぐ南側には道を通せんぼする形で木が倒れている。最終的にこの道は山王トンネル手前のパーキングの裏手に出てくるが、そこへ至るまでに小崩落が2か所ほど、また峠の法面も割れて土砂崩れしかかっている。これからの廃道化が楽しみである。(2002.8.:ながとみ)

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■関連リンク

・国土地理院地形図閲覧システム:山王峠 ちょうど境目にあるので判りづらい。この隣の地図を見たほうがよろしいかも。旧道はこちらがわから
・国土地理院『うぉっ地図』:山王峠 
・国土交通省空中写真:CKT-76-1-C5A-20, 21, 22 / CKT-76-1-C6A-21, 22, 23 / CKT-76-1-C7B-10, 11, 12, 13


山王峠道

 福島側の旧道に入った直後。これはまだ易しい茂り方。(な)

崩壊
 崩壊した法面が道いっぱいに広がっているの図。(な)

山王峠
 山王峠。奥で木が倒れている。峠の切り通しも崩壊寸前。(な)

三兄弟
 おまけ・おにぎり三兄弟。でも福島側に入ると長男だけになってちょっと寂しい。(な)


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