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雨の中の木戸峠。南向きに撮影

木戸峠

Kidotao-pass

DATA
標高:380m
行政:山口県阿東町〜同山口市地形図
地形図:長門峡・山口7号
TM:中国四国TM P49 5-B
走行:'97.8.


 山口で木戸というと木戸孝允を思い出す私であるが、ではどの程度関係あるのだろうか。角川の日本史辞典で調べてみた。彼は長州藩出身で、和田昌景の子。号は松菊・木圭など、通称小五郎、のち準一郎。桂家を継ぎ、1865(慶応1)木戸と改姓した。吉田松陰に兄事し、のち斎藤弥九郎に剣術を、江川英龍に洋式兵術を学んだ。尊攘・討幕運動に指導的役割を果たし、西郷隆盛・大久保利通とともに明治維新の三傑といわれる。とある。

 どうやらあまり関係ないらしい。

 木戸峠は西の京・山口の玄関口の一つ。道の機能としては現国道9号とほぼ同じであるが、あちらはトンネルであり、むしろそれはその上部にある大峠の新道という臭いがする。しかもトンネル口には「木戸山峠」という看板があり、木戸峠とは全くの別物であることを自ら宣言しているようなものだ。ここでいう木戸峠はトンネルの東側すぐそこから分岐し、南に200mほど登ったところにあって、つまりは現在の9号とは違う谷を下っていくことになる。峠近辺ははっきりしたピークではないので、♭に走ったのちいつのまにか下り始める。左手に見える谷は思ったより深い。意外な山深さもいいし、ほどよい勾配の砂利道も楽しい。そんな下りに最適な地道が、峠からふもとまで延々5km続いている。ただし雨の日は道が沢状態になるので行かないほうがよろしい。同行のN氏はそんな雨の中で大転倒した。

 最後は国道376号、仁保地峠のあたりに出てくる。


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