大峠

　その昔、「こんな所に行ける訳が無い」と思っていたが、人間頑張れば何でもできるものである。それによって受ける恩恵の大小は無視するとしても。

　最も最後に開かれた、会津と東国とをつなぐための街道。峠の鞍部がたいへん大きく、さすが大峠というような風体をしている。会津側はほとんど1up、向うに越えて三斗小屋へ行くまでは、かなりきびしい小尾根越えを数度経験しなければならない。以前の街道筋（直接三斗小屋へ向かう）も残っているようだが、私は無意味に三斗小屋温泉まで行ってしまった。温泉からふもとまではブロックタイヤのMTBなら乗って下れるはず。1.5inchスリックの私はきっかり1時間かかりましたさ。

　この峠、自転車で越えるのは良いがデポ地に戻るのが大変困難。塩那道路も大川林道も通行止だし、帰りに甲子峠というのもナンダカナアと思った私は尾頭峠山王峠経由で下郷町まで戻ったのだった。