![]() 目印であるブナの木 ![]() 北側の尾根筋道。遠くに御杖村の民家が見える | 白髪峠Sirakami-passDATA 神武天皇が大和平定御東征の際に越え、余りの大変さに白髪になってしまわれたといふ伝説のある峠。南側の月出からは途中まで林道ができているものの、律儀に旧道を辿ってしまった私は相当に苛められた。ほぼ全線杉林の斜面のつづら折れであり、足もとがずるずる滑べる上に展望がまったくないため精神的にも辛い。峠には大きなブナの木とその根元に大日様。北側、御杖村への下りもほとんど道の体をしておらず、自転車の出番は全くない。白髪になるのは無理なしと思われたことであった。 ただ、峠の表裏がかなりはっきりしている(南は谷底道、北は尾根筋道だが社会的意味合いでの表裏の関係は不明)という点、小瀬峠のように峠から峰沿いに移動して下り道へ移る点については注目すべきかと。周囲にある新道峠、請取峠と合わせて考えるとさらに興味深い。 |