明地峠(鳥取側)
鳥取側.のっけから廃道である.峠の切通しからトラバースに入るカーブには,道の存在を否定するかのような数十年ものの木が立っている.石組もまた激しく壊れ気味である.
山の斜面をトラバースしていく部分にも杉やら熊笹やらが茂っていて,そして広葉樹の若木が斜めに傾いで通せんぼをしている.そのかわり道そのものは,北側斜面であるためであろう,崩落しているような箇所はほとんどなく,戦いの相手はこの草木のみである(しかも最も邪魔そうな木の枝には,先人の格闘の跡が残っている.かなり鋭利なナタで切ったようで,鋭角にスパッと切り取られていたのを鮮明に覚えている).
そうそう,上記区間中には沢を端で渡っていたらしい箇所があって,切り通しの石組と全く同じフレーバーの石組の土台だけが残っていた.右の写真は上り方向にその石組を写したものである. 2回目の折り返しも少々トリッキーである.先程のカーブを上下反対にしたような恰好で,下り側に偽の林道が伸びている.正しい道の谷側には峠の切通と同じ石組がなされているので,こいつを追いかけて曲ればよい.この後いったん開けた斜面に出るが,次の折り返しまではすぐである.
最終的にこの道は小さなコンクリート橋を渡り,つい最近造りましたというようなダーティーな地道に合流する.この道は合流点のわずか先で行きどまりになっているので,ここでは迷わないだろう.むしろこの地道が三谷最上部の舗装道と合流する地点や,三谷からこの舗装道まで至るのに迷うに違いない(7年前の報告者のように.当時は右岸をたどっていたように思う.振り返ってみれば全く反対側である).いちばん解りやすいのは,国道の「登坂車線終了」の看板脇から左に折れ,最初のト字路を道なりに,次の十字分岐を右に進んで,最初の地道分岐を地道に入るという行程か.などと書きながら,2節目と3節目はあいまいな記憶に拠っている.はてこんなので大丈夫なのか. |
![]() | ||
![]() |