|行政:和歌山県打田町重行〜神通標高: 360m
|1/25000地形図:粉河(和歌山11号-1)調査:2004年11月


■背景 Background
 

 「近代土木遺産2000選」は罪作りな本である.

 旧長野隧道の報告書を書き直して一息入れ,この本を読んでいると,ふと和歌山県の池田隧道の項目に目が止まった.打田町の池田隧道といえば,現県道のトンネルしか報告者は知らない.そのすぐそばを2年前の夏に走っている.しかしこの書によれば,笠石雁木も含めた総煉瓦造りで竣工は明治19年.道路用煉瓦隧道のなかでは鐘ヶ坂隧道の16年に次ぎ,福井県の金ヶ崎隧道と並んで2番目に古いという.しかも,「(廃)」である.旧長野隧道と同じパターンではないか.
 その週の日曜日,直ちに調査へ向かったのは言うまでもない.



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