■概略 Abstract

刈小野は下流側に開けた浅い谷なので，道も下流側にふくらんでから次の小林隧道に至る．現在はバイパス道が直線状に伸びていて、小林隧道のある峰を切り通していく．この場所，現行の地形図では一つしか隧道が描かれていない（これが小林隧道）が、以前はその手前に小さな隧道が一つあったようだ．隧道リストの並びから推測するに潜石隧道だと思われるのだが，現地にはその痕跡すらない．道路脇に幅10mほどの空き地があり、その奥になめらかな岩崖が連なっているので、どこかに下志土知第二隧道のような格好で作られていたのだろう．

（日本の廃道第13号掲載）