熊野街道小坂峠の下に穿たれた隧道.昭和13年に竣工したが,その先大泊までの佐田坂改修に手間取るうちに戦局が悪化,工事は中断された.戦後に再開し昭和26年に完工するまで隧道は無為に佇んでいただけだった.そして昭和41年には新小坂トンネルが開通.実質15年という短い生涯を閉じた.

ポータルは矢ノ川ループ隧道と同様のピラスター代わりの張り出しを備え(おそらくこの中に排水管が通っているはずである),新たに横スリットが加えられている.ちょうど湖北隧道を裏返しにしたような形状だが,かのような美的要素を感じられないのは何故だろうか.胸壁の高さと幅,張り出し部のサイズとの比によるものなのだろうか. EOP; include("./template.php") ?>