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新道峠 (しんどうとうげ)

【標高】1060m
【行政】奈良県宇陀郡御杖村〜三重県飯南郡飯高町
【経緯度】北緯:34°26′54″/東経:136°11′08″
【水系】淀川水系神末川〜櫛田川水系月出川
【二万五千図】菅野:NI-53-14-1 伊勢14号-1
【五万図】高見山:NI-53-9-14 伊勢14号 \ S54修
【ツーリングマップル】関西 P54 5-C

■編集者のコメント

 みつえ青少年旅行村の大きなすべり台やアスレチックコースのある斜面を見やりつつ車道を進めば、初めのヘアピンのところで林道新道線が分岐。「新道ルート」の看板があるこの林道方向が峠道であり、分岐からかなり奥まで舗装車道が続いている。持参した地図が古かったので詳細は不明だが、おそらく・858のある尾根に至る寸前まで伸びていると思われる。この車道の終点で「三峰山→3200m」の看板で登山道が分岐。黒土の地面を木で仕切った山道をかつぎ上げれば、右手がすぐに明るく見透かせるようになる。後はよく締まった道をトラバース気味にじわじわと登っていく。木段があるため歩きやすいのだが、自転車は逆に乗ったり押したりするのが困難だ。
 どれくらいの距離を担いだかわからなくなった頃に、峰近くにしては珍しく大きくゆったりした沢に出る。水量は少ないが車道くらいの幅があるのだ。鹿避けネットをくぐり、この沢に沿って上へ。100mも進んだところで、中くらいの背の広葉樹がまばらに生え、日当たりも風通しもよい小さな草原のような峠に到着。天保七年の銘のある大日如来様もおられる。
 ここから水平移動すれば白髪峠まで45分とのことだが、今回は峠越えを楽しみたいということで南へ。始めの500mほどは乗っていけないこともない道だが、それ以降は花崗岩質の角ばった岩がゴロゴロしているので気持ちよく乗っていくことはできない。とはいえ道自体はしっかり残っており、それはどうも近畿自然歩道の一部であるかららしい。下りついた林道に解説看板あり。

 下っている途中、飯高北奥林道の枝林道で「中央構造線露頭」なるものを発見。東経136°11'33''、北緯34°26'5''にあるこの露頭、十数mの高さにわたって中央構造線が露出している。南はやや黒っぽい色をした領家帯、北には茶色の三波川帯と、日本最大の断層がくっきりと現れているのがよくわかる。地学は齧った程度の知識しかないが、そんな素人が見ても心動かされる一露頭である。近くに寄ったらぜひ立ち寄ってみてほしい。その前に近くに立ち寄る機会のほうが少ないだろうが。(2002.6.:ながとみ)

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■関連リンク

・国土地理院地形図閲覧システム:新道峠
・国土地理院『うぉっ地図』:新道峠
・国土交通省空中写真:CKK-76-4-C2-13, 14, 15 / CKK-76-4-C3-14, 15, 16


新道峠道分岐
 峠北側麓の車道分岐。これを右へ。(な)

新道峠
 小さな草原になっている新道峠。(な)

馬頭観音
 峠の大日如来像。(な)

新道峠道
 南側の峠道。これはまだきれいなほうだな。(な)

中央構造線
 中央構造線月出露頭。左手に見える茶色い層が日本海側の三波川帯、目立って見える黒い層が領家帯。とにかくデカイ!(な)


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