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白髪峠 (しらかみとうげ)

【標高】860m
【行政】奈良県宇陀郡御杖村〜三重県飯南郡飯高町
【経緯度】北緯:34°26′51″/東経:136°10′03″
【水系】淀川水系菅野川〜櫛田川水系月出川
【二万五千図】菅野:NI-53-14-1 伊勢14号-1
【五万図】高見山:NI-53-9-14 伊勢14号 \ S54修
【ツーリングマップル】関西 P54 5-C

■編集者のコメント

 月出の集落側の峠道(赤岩谷)には新しい林道を建設中。真新しい赤土のこの道を辿っていけばかなり楽することができる。入口は現地にある看板で坂本さん家を探すべし。ただし、林道から峠道に乗る分岐にちょっとだけクセがあるので注意が必要だ。
 基本的に古い峠道には赤テープが張られており、林道と交差する地点では特に大量のテープが巻かれている。これを追いかけている限りは迷うことはないが、馬鹿正直にたどると険しい杉林の広い斜面を汗だくになって担ぎ上げなくてはならなくなる。その先でもう一度林道と合流する所があるので、あんまりしんどい思いをしたくない人はそこから担ぎ始めればいいのだが、今度はその分岐が迷いやすいのだ。林道から見える位置に赤テープがなく、切り通しの崖の上にそれがある。付近には似たような杣道がいくつもあるので、その中から正しい道を選ぶのもまた困難。ここは読図能力を要求される。ちなみに私は馬鹿正直に下から担ぎ上げてきたので、その道なりである正解道を発見できたのだった。
 ここから上の道は杉林の斜面を大きくジグザグと登りあげる。足場が崩れやすい土砂利な上、斜面側に傾いているのでこれもまた難儀。電光登坂が終わって尾根をまたげば、あとは峠まで緩やかにトラバース。峠には大きなブナと、その根本に半分埋まってござる大日如来様。枝をいっぱいに伸ばしたブナと見捨てられたこの大日様の組み合わせが寂しさを募らせる光景だ。
 いったん峰沿いに東へ行き、そこから尾根筋で御杖村へ降りていく下り路は地形図のとおりであった。この降り口から御杖村の上郷集落が緑の谷底に小さく見え、それを目印に下っていったであろうことが手に取るようにわかる。言うなれば月出側が表、上郷側が裏である。とはいえ現在の路は南側の路に負けず劣らずの難儀な路で、ほとんど直登の連続だ。特に尾根筋を途中で離れて右手に降りていくあたり(これは地形図通りではなく、最近新しく作られた模様)からは足場ももろく、とってつけたような雑な道になる。降りた先も砂防ダムの上で、雨が降ったらどないすんねん状態。白髪になるのも無理なし。(2002.6.:ながとみ)

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■関連リンク

・白夜の貴公子さんのサイト:浮雲流水の記中に白髪峠の由来
・国土地理院地形図閲覧システム:白髪峠
・国土地理院『うぉっ地図』:白髪峠
・国土交通省空中写真:CKK-76-4-C2-12, 13, 14 / CKK-76-4-C3-13, 14, 15


白髪峠道
 南側峠道。道自体がかなり傾いているので大変歩きにくい。(な)

白髪峠
 峠には大きなブナの木。その根本に、

大日様
 大日様がおわします。近畿方面には多いのかな?(な)

白髪峠道
 北側峠道を見下ろす。谷のすき間に御杖村の集落がちらりと見える。(な)


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