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不土野峠 (ふどのとうげ)

【標高】1070m
【行政】熊本県球磨郡水上村〜宮崎県東臼杵郡椎葉村
【経緯度】北緯:32°24′30″/東経:131°03′10″
【水系】球磨川水系免田川〜耳川水系不土野川
【二万五千図】不土野:NH-52-6-14-3 延岡14号-3
【五万図】椎葉村:NI-52-6-14 延岡14号 \ S52修
【ツーリングマップル】九州 P53 6-B

 県道上椎葉湯前線(県道142号)。

 『かつて、地元の人でさえ「峠中の峠」と恐れ、その名を全国に轟かせていたこの峠も、今では全面舗装のさわやか峠である。』[銀輪'89:「道」]
 1970年代の銀輪を読んでいると、しきりにこの「不土野峠の偉大さ」が出てくる。その頃は当然地道だったんだろうが、今は椎矢峠ばかりが注目されて、ほとんど出番のない峠である。

 「フド」という地名に関しては柳田国男全集より引用しよう。何とも思慮のある書き方ではないか。

『十七 富土、風戸
 昔の人の感情は驚くべく粗大であった。羞恥と言う言葉の定義が輸入道徳によって変更せられたまでは、男女ともにおのおのその隠し場所の名を高い声で呼んでいたらしい。しこうしてその痕跡を留めている地名のごときは、よほど起原の古いものと見てよろしいのである。これも海岸において往々遭遇するフトまたはフットと言う地名は、疑いもなくホドすなわち陰部と同じ語である。』(地名の研究・地名考説より)
 海際に限らず山中にもこの地名が多いことを続いて指摘しているが、そこでは「両山の間の低地で耕作民居に適する場所の義である」としている。単に奥まった所とできるならば、長年疑問に思っていた「ぶどう峠」の由来も同じ「フト」であると言えそうだ。(な)

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■関連リンク

・国土地理院地形図閲覧システム:不土野峠
・国土地理院『うぉっ地図』:不土野峠
峠名覚書


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