【標高】 750m
【行政】大分県日田市〜下毛郡山国町
【経緯度】北緯:33°25′57″/東経:130°57′00″
【水系】筑後川水系花月川〜山国川水系山国川
【二万五千図】英彦山:NI-52-10-4-1 福岡4号-1
【五万図】吉井:NI-52-10-4 福岡4号 \ S50編
【ツーリングマップル】九州 P14 4-G・N
上塚山〜仏来ノ山間の鞍部。近くに似た名前の岳滅鬼峠があり、何か関係があるのかも知れない。
柳田国男によれば、「クルメキ」「ドメキ(百目鬼)」などの「メキ」がつく地名は水や川のそばに多く、大きな淵のくるくると廻る様子と関係があるのではないかとしている。「ガラメキ」や「岳滅鬼」はすでに峠にのみ名前を止めているので、すぐさまこれを裏付ける訳にはいかないが、山国川など渓谷で有名な川の多いこの付近としては有り得そうである。ちなみに国土地理院の地形図閲覧システムで「目木」を検索してみると思った以上にこの地名が多いことが解る。
■編集者のコメント
峠に至る道は三つあり、国道496号(500号)の藤原からの道、県道107号・添田日田線の釜ケ瀬からの道、源栄町からの道が、地形図に載っている。僕は釜ケ瀬からの道を選んだ。(このルートをとれば最も担ぎ距離が少ない。以前から気になっていた峠で、どうしても自転車で越えたかったのだ)
しかし、このルートはほぼ廃道状態。峠の手前2kmほどまでは材木切り出し用の車道が来ているが、この車道は2.5万図点線道に入ると思われるあたりから方向を変え、山を巻くようにしてあさってのほうへ行ってしまう。恐らく本来の峠道があったはずの谷は杉の植林地になっているが、枝打ちが全くと言っていいほどなされていない。おかげで枝は伸び放題、真っ暗である。こんな杉林の中に、ほんのわずかばかりの踏み跡が残っていたので、担いで少し入ってみたものの、それはすぐに消えてしまった。折からの雨もあいまって担ぎは断念。あとは徒歩で、50分ばかり格闘して峠に至る。もう何年も前になるが、大型台風がこのあたりを直撃して林業に大打撃を与えている。それがそっくり残っているため、かなり覚悟をしなければならない。峠道らしい道が現れるのは峠の直下からである。
やっとのことで辿り着いた峠には、ちゃんと報酬があった。石の道しるべである。高さ30cm、幅20cmほどのずんぐりしたもので、頂上に矢印と地名が記されている。「こっちに行ったらここに出る」てな感じ。藤原、釜ケ瀬の名が見られる。"こゼと"は小瀬戸で、彦水川沿いにある集落。"ちくま"は"く"の部分が削れていて、本当に"ちくま"と彫ってあったか確信は持てない。今となってはもう道を教える旅人も来ないだろうが、彼は健気に道を差しつづけていた。(1997.3.:ながとみ)
■みなさんのコメント
貞苅恵美子(エミリー)さん:
おはようございます。突然のメール失礼します。
難しいHPで私にはよくわかりません。だだ峠が好きな方なんだなあ〜と
思いました。ガラメキ峠をアクセスしたらここにはいりました。私は山の
が好きで登っています。ガラメキ峠は5月25日に行ったらおおきな道が
できていて道標はその道路そばにありました。
実は工事中のときわたしの属する山の会の県連会長がほうりだされていた道漂を
見つけ役場(市役所?)に言って工事が終わり次第ちゃんと設置しますと約束頂いたそうです。
昨日設置してあるのをみてそうお話されました。
もう昔の面影はないガレメキ峠になっております。
1週間以内にHPに乗せます。(道標がちょっと写っているだけですが)
「えみこの山日記」で見れます。
突然のメール失礼しました。
(2003.05.26.)
■関連リンク
・花月川上流地域のフロラ(植物相) たしかに杉と羊歯ばかりしか目に入らなかったな
・国土地理院地形図閲覧システム:ガラメキ峠
・Mapion:ガラメキ峠
・峠名覚書