[an error occurred while processing this directive]
フレーム版で見る |

Previous | Self | Next
見当山 | 蛭ヶ野高原 | 大日ヶ岳

蛭ヶ野高原 (ひるがのこうげん)

【標高】・875?m
【行政】岐阜県大野郡荘川村〜郡上郡高鷲村
【経緯度】北緯:35°59′50″/東経:136°53′52″
【水系】庄川水系御手洗川〜長良川水系長良川
【二万五千図】大鷲:NJ-53-7-1-1 岐阜1号-1
【五万図】白鳥:NJ-53-7-1 岐阜1号 \ S46編
【ツーリングマップル】中部北陸 P62 1-D

 国道156号・158号が分水嶺を通過。「分水嶺」の碑と「蛭ヶ野峠」の碑が建っている。

『ここは何と言っても「分水嶺」という名にふさわしい所です。一つの川がそこで二つに分かれ、一方は長良川として太平洋に、一方は庄川として日本海に流れています。』[分水嶺ノート:宮田]

■編集者のコメント

 南から。・382〜・608はまあ普通の国道の登りで、路側帯が広いのも楽でいい。山を行く、登る、という感触は・602を過ぎてからになるが、道の巾はそのままで車も多いためか、さほど山深さを感じさせない。とはいえ中村の折越坂や夫婦滝前のスノーシェード付近など、さすが500upと思わせる道形である。
 スノーシェードを登り切り、カーブを左に曲がればそこがピーク。例の分水がある分水嶺公園はすぐそばにある。分水を見てみるがあまり実感が沸かぬ。そして例の分水の碑を見ていると、何だか無性に腹が立って、その碑を足蹴にしたくなってしまう。何故だろう。かつては自然の分水であったというこの地、こう人の手が加えられているのを見ると胡散臭く感じてしまうのだ。だってだよ、この分水の先はさっき登ってきた道の脇の側溝なんだぜ。
 兵庫県の石生はやはりコンクリートで囲われた人工の分水であった。苅安峠もまた然り。ここのように水路を作らず、全く自然な状態での分水はあり得るのだろうか。そういう自然の分水を探して走るのもいいかも知れないと思う。とても不毛なものになりそうだが。
 ひねくれ者の私としては、この分水嶺公園の向かいにあったミズナラ(だったか?)の大木に心引かれた。分水嶺を何百年も見守ってきたであろう大木である。蛭ヶ野の端にある千手観音像も、ある意味では蛭ヶ野の真の姿を写している。大正の頃のひるがのは一面の湿地帯で、そこを抜ける国道も相当の悪路であったらしい。このため荷を運ぶ牛馬に死ぬものが多く、これを哀れに思った個人(電力会社の社員という)が千手観音像を置いたのだそうだ。考えてみればヒルの野という名前、恐ろしい響きをしているではないか。(2002.7.:ながとみ)

■みなさんのコメント

コメントを投稿する

■関連リンク

分水嶺としての蛭ケ野高原
・国土地理院地形図閲覧システム:蛭ヶ野高原 
・国土地理院『うぉっ地図』:蛭ヶ野高原 
・国土交通省空中写真:CCB-77-11-C1B-1, 2, 3 / CCB-77-11-C1A-33, 34, 35, 36 / CCB-77-7-C4-25, 26, 27 / CCB-77-7-C3B-17, 18, 19
・こだわりの分水嶺:分水界特異点


蛭ヶ野峠
 北側から見たひるがの高原。(な)

蛭ヶ野峠
 分水の碑は撮らなかったかわりに。峠の「分水嶺」碑と解説の碑。(な)


Previous | Self | Next
見当山 | 蛭ヶ野高原 | 大日ヶ岳

ページの編集 | 目次へ戻る