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善知鳥峠 (うとうとうげ)

【標高】870m
【行政】長野県塩尻市
【経緯度】北緯:36°04′34″/東経:137°58′48″
【水系】信濃川水系田川〜天竜川水系小野川
【二万五千図】北小野:NJ-53-6-4-2 高山4号-2
【五万図】塩尻:NJ-53-6-4 高山4号 \ S52編
【ツーリングマップル】中部北陸 P72 4-D

 国道153号。難読ですな。名前の由来が銀輪'94にある。

『北国の浜辺で漁師に捕らえられた雛鳥を追い求めて飛んできた親鳥は、険しい山々、激しい吹雪に力尽き、この地に果てたという。土地の人はその珍鳥が善知鳥と知って手厚く弔い、うとう山と呼ぶようになったという。』[P341・重田]
 「ウトウ」という地名は意外に多くあって、謡、謡坂、鵜峠(うのたお)などの漢字が充てられている。必ずしも善知鳥が関係するのではなく、両側が岨だった切り通しの道を、昔は「ウツ」「ウト」と呼んだ。この善知鳥峠もそんな地形から名前がつけられたものと思われる。

■編集者のコメント

 辰野中心部から眺める峠方向はみごとなV字の谷。上島の小ピークを登りきった所からもやはりV字の谷がきれいに続いている(とはいえこのV字の底が善知鳥峠というわけではない)。あの広い伊那谷の最上部がこんな狭さになるということを考えても、善知鳥=ウト・ウツなんだなあと納得される。その狭さとゆるい勾配のまま峠へ。分水嶺公園はけっこう手の込んだ仕掛けをしているが、水が枯れているうえに公園自体も枯れ切っている。善知鳥の話は謡曲から題材を取ったものらしく、その方面の方がここに碑を建てていた。北側は6%勾配でどかっと下り、町中をゆるやかにかつ大胆に抜けていく。(2002.7.:ながとみ)

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■関連リンク

・国土地理院地形図閲覧システム:善知鳥峠 
・国土地理院『うぉっ地図』:善知鳥峠 
・国土交通省空中写真:CCB-75-15-C20-15, 16, 17, 18 / CCB-75-15-C21-15, 16, 17 / CCB-75-14-C13-1, 2, 3 / CCB-75-15-C27-13
・こだわりの分水嶺:分水界特異点


善知鳥峠遠景
 小野のあたりから見上げた善知鳥峠方面。(な)

分水嶺公園
 分水嶺公園の「仕掛け」を上から見下ろす。水が出るのかなと思ったのだがそうではないらしい。一種の枯山水状態。(な)

分水嶺碑
 分水嶺公園の「水のわかれ」碑。(な)

峠
 塩尻側に数百m下ってふりかえる。峠そのものはさほどはっきりとしたV字ではない。(な)


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