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御霊櫃峠 (ごれいびつとうげ)

【標高】870m
【行政】福島県郡山市
【経緯度】北緯:37°25′59″/東経:140°11′55″
【水系】阿賀野川水系大沢川〜阿武隈川水系(安積疏水)
【二万五千図】山潟:NJ-54-22-16-1 福島16号-1
【五万図】猪苗代湖:NJ-54-22-16 福島16号 \ S48編
【ツーリングマップル】東北 P18 2-G

『郡山市西部、同市逢瀬町と湖南町との間にある、奥羽山脈分水嶺にかかる峠。標高868m。御霊櫃という地名の由来は、かつて当地方はたびたびの凶作に見舞われた。そのため村人はご神体を奉じ、峠の櫃意石に村の安全と五穀豊穣を祈願して御霊櫃と唱え、しだいにそれが定着するようになった。戊辰戦争では、会津藩の防衛拠点の一つであったため、頂上付近には当時の保塁が残っている。』[角川日本地名大辞典]

■編集者のコメント

 東側、県道29号からの分岐には国土交通省の「→御霊びつ峠 12km」の看板。看板があることももちろんだが「櫃」を開くほどに有名なんかと変なところで感心してしまう。堀口から草野にかけての集落付近で少々迷うが、高嶺山森林公園への案内板を頼りに進むとよい。そのうち大きな御霊櫃林道の看板が現れ┫字型に分岐。始めの孤立したヘアピン付近から、正面に立ちはだかる斜面とそこにつけられた峠道のうねうねがうっすら見える。なかなかの迫力である。次のヘアピンからは郡山市街の展望も見え始め、おおっと思ったのも束の間、その展望は峠下のうねうねを登れば登るほど良くなってくるのであった。そのうねうねは細尾峠南側に匹敵するような楽しい登り。初めの数個はわかるのだが、そのうちデジャヴュを感じ始め、ついには一切のことがわからなくなる。いくつ曲がったのか、どのへんを走っているのか、登っているのか下っているのか、自分ハイッタイ何ヲシテイルノカ・・・。ちと大げさか。
 峠の名前の由来となった櫃石はつづらの最上段とその下の段との間にあり、目立にくい看板が入り口に建っている。自転車を止めて入っていくと、まあ、そこにあるのは単なる大きな岩である。単なる大きな岩ではあるけれども、森と笹藪ばかりのこの斜面にあって突如としてこの岩が存在するのは、確かに奇異な印象を受けるのだ。実際にこの峠を走ってみて、風景を眺めてみないことには、この意味は解ってもらえそうにない。
 最後に大きくトラバース×2で峠。峠からの展望は感動ものである。東には郡山市街のあらゆるものが見え、西側は山の狭間からあふれてきそうな猪苗代湖。さらに峠北にある小山に登れば、これらがパノラミックに味わえるのだ。
 戊辰戦争の戦跡であることも忘れてひとしきり楽しんでのち、西へと下る。この時点ですべての路面が舗装化されており、真新しいアスファルトの吸い付くような感触を楽しみながらの下り。ずいぶん下ってから猪苗代湖までなかなか出られないもどかしさは、昨日の勢至堂峠にそっくりである。(2002.8.:ながとみ)

■みなさんのコメント

吉永敬さん:

御霊櫃峠の東側には、別ルートがあります。舗装路のルートは、うねうねのつづら折れですが、これを突き破るように直線的に下るルートがあります。峠のWC付近から下ったと思います。最初は登山道で、ややガレているようですが、MTBでそこそこ経験者なら60%くらい乗れるかもしれません。舗装路との交差には側溝があるため、一度止まってから舗装路をまたがないと、溝に突っ込んでしまうので要注意。 (2003.04.26.)

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■関連リンク

・国土地理院地形図閲覧システム:御霊櫃峠 ここもつづら折れが・・・
・国土地理院『うぉっ地図』:御霊櫃峠 
・国土交通省空中写真:CTO-76-26-C13B-12, 13, 14 / CTO-76-26-C20-3, 4, 5, 6 / CTO-76-26-C21-5, 6, 7
峠名覚書


峠遠景
 南側麓から峠を見上げる。電波塔が峠の目印。(な)

櫃石
 結構大きな櫃石。たくさん穴が空いている。(な)

峠
 なだらかな鞍部の峠。空が大きい。(な)

郡山市街
 峠東の小高い岡からは郡山市の展望が見事だ。(な)

峠を見下ろす
 岡から峠を見下ろす。(な)

猪苗代湖
 反対側の猪苗代湖側も展望が利く。(な)


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