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金山峠 (かなやまとうげ)

【標高】620m
【行政】山形県東置賜郡高畠市〜宮城県刈田郡七ケ宿町
【経緯度】北緯:38°03′24″/東経:140°17′59″
【水系】最上川水系金山川〜阿武隈川水系白石川
【二万五千図】二井宿:NJ-54-21-12-4 仙台12号-4
【五万図】上山(かみのやま):NJ-54-21-12 仙台12号 \ S57修
【ツーリングマップル】東北 P34 3-B

 主要地方道上山七ヶ宿線(県道13号)。日本百名峠。羽州街道の南の入り口に当たる。銀輪'90・P205に釣氏による、銀輪'95・P251、安川氏による詳しい紹介がある。

『今年行った峠の中で、一番良かった。上山市側の七ケ宿街道もよかった。峠道にはリスやヘビが現れる。峠の前後には水場がある。峠の南の追分には庚申塔などがあった。峠の雰囲気は、京見峠に似ている。』(銀輪'95・P251:安川氏)
 羽州街道は奥州街道を桑折宿(福島県桑折町)で別れ、金山峠で奥州山脈(分水嶺)を越える。上山、山形、尾花沢と北上して院内峠から出羽国へ。湯沢、横手、大曲、秋田、大館を経て矢立峠から弘前藩に入り、油川宿で奥州街道と合流する。東北の街道は(当然と言えば当然かも知れないが)、この羽州街道と、岩手県側を通った奥州街道の2つが幹線を成し、この2つを梯子状につないだり、これらから派生したりする形で多くの街道がある。(「東北の街道」)

■編集者のコメント

 楢下の集落のなかほどには高さ3mはあろうかという巨大な馬頭観音碑。ここまで大きなものは初めてだ。集落のはずれにあるものが玩具のように思えてしまう。準本陣的な宿であった滝沢屋は昔からここにあったものではないそうで、集落内の別の場所から移してきたのだとか。建物は立派だったが軒下に恐山とか富士山とかの石が並べられていたのはちょっと意味不明であった。赤山の先で道は分岐するが、道なりに見える立派な二車線は峠への道ではなく金山鉱山(跡)へ向かうもの。正しい道は左手の1.5車線道である。まあ、ここは猿が教えてくれるので間違うことはないだろう。初めにくっと登らされるが、残りはほぼ5%未満の緩い道。あたりは見事なミズナラの森で、金山を右下に見る頃から峠のたわみとガードレールが見え始め、これは最後まで終始見え続けている。ただし最後の最後で意表を衝かれるかも。結構深い切り通しが分水線を斜めに抜けているため、見えていた鞍部よりもずいぶん低いところが峠なのだ。
 薄暗い峠の切り通しにはお地蔵様と手水鉢。その脇の石段を登れば、切り通しの上にも石の祠など多数の遺構がある。以前は大きな神社があったのかも知れない。また切り通しの反対側には明治三十六年の銘のある碑も。
 峠から南側にちょっと下ると鏡清水。これは近年新しく整備されたらしくやや拍子抜けする。壺のような岩もなく、あるのは石組みの水溜めと白石川またぎ橋、そして水神様。湯原への下りは北側に比べればおだやか。(2002.8.:ながとみ)

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■関連リンク

・三上 昭さんの峠行の記録
・国土地理院地形図閲覧システム:金山峠
・国土地理院『うぉっ地図』:金山峠
・国土交通省空中写真:CTO-76-23-C2A-10 / CTO-76-23-C1-10 / CTO-76-23-C2A-8, 9 / CTO-76-23-C2B-1, 2 / CTO-76-19-C10B-13, 14 / CTO-76-23-C1-8, 9


楢下・滝沢屋
 滝沢屋。街道沿いのいちばん奥にある。(な)

赤山分岐
 赤山の分岐。右に行ってはいけません(右のサルに注目)。(な)

峠
 北側から峠。(な)

峠
 切り通しの上にはほこらが並んでいる。(な)


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