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国見峠 (くにみとうげ)

【標高】960m
【行政】秋田県仙北郡田沢湖町〜岩手県岩手郡雫石町
【経緯度】北緯:39°43′12″/東経:140°47′18″
【水系】雄物川水系生保内川〜北上川水系竜川
【二万五千図】国見温泉:NJ-54-19-2-4 秋田2号-4
【五万図】雫石:NJ-54-19-2 秋田2号 \ S53修
【ツーリングマップル】東北 P79 5-D・N(白道にあるのは間違い)

 日本百名峠。盛岡城下から雫石、国見峠を越えて生保内(秋田県田沢湖町)に至り鹿角へと向かう秋田街道である。秋田街道の名が定着したのは明治に入って仙岩峠が開かれてのち。それまでは生保内街道、角館街道、盛岡街道、南部街道などなど実にいろいろな呼び名で呼ばれていた。峠道のつけ方がやや変則的で、秋田藩側から登った場合につく峠(国見峠)と盛岡藩側からつく峠(的方)が異なっている。このため盛岡と秋田の藩境が長い間あいまいであったが、幕府の裁定によってその中間が藩境と決められ、盛岡藩は国見峠に「従是北東盛岡藩」の碑を立て、秋田藩は的方に「従是西南秋田領」の碑を立てたという。これらの碑は今も峠に残っている。

■編集者のコメント

 西側の峠道は新仙岩峠の大つづらを上がった直後から尾根に取り付くが、小ピークに上がって以降が送電線建設のためと思われる伐採で荒れている。森に入ってもネマガリタケの密生で行く手を遮られ、並大抵の精神力では太刀打ちできぬ。私のように「とりあえず峠に立ちたい」という向きには新仙岩峠からの縦走ピストンをお勧めしよう。この道は雫石町森林組合の手によって整備がなされているので、峠直前の200mほどを薮漕ぎするだけで済む。詳細は旧道倶樂部活動報告書総覧を参照。(2002.8.:ながとみ)

■みなさんのコメント

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■関連リンク

・国土地理院地形図閲覧システム:国見峠 ヒヤ潟のあたりが的方に相当する。関係ないがこの地図で見る限り峠付近の950m等高線は太線になっていない
・国土地理院『うぉっ地図』:国見峠 峠名非掲載
・国土交通省空中写真:CTO-76-4-C13-4, 5, 6 / CTO-76-4-C14-5, 6


取り付きの送電線から田沢湖町
 田沢湖町を見下ろす峠道。(な)

取り付き後
 峠道のある尾根に沿って送電線と鉄塔が並んでいる。(な)

峠道
 ネマガリタケで遮られるものの、道の型はしっかりと残っている。写真はまだマシなほう。(な)

峠
 仙岩峠から縦走で至った峠。道のピークには何やら小さなほこら。(な)

峠
 2002年8月の時点ではごらんのような篠薮。石碑も埋もれて可哀想。(な)


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