【標高】890m(峠)
【行政】秋田県仙北郡田沢湖町〜岩手県岩手郡雫石町
【経緯度】北緯:39°42′27″/東経:140°48′37″
【水系】雄物川水系生保内川〜北上川水系坂本川
【二万五千図】国見温泉:NJ-54-19-2-4 秋田2号-4
【五万図】雫石:NJ-54-19-2 秋田2号 \ S53修
【ツーリングマップル】東北 P79 5-D
一言で言えば国道46号・仙岩トンネルの旧道ということになるが、実は新旧2つの仙岩峠と峠道が存在する。国見峠を含めると話はさらにややこしいことに。詳細は旧道倶樂部活動報告書総覧を参照のこと。(な)
秋田と盛岡を結ぶ秋田街道として整備された江戸時代には、橋場から尾根をたどって分水嶺へ出、ヒヤ潟をかすめて国見峠に至るルートであった。明治に入ってこれに代わる牛馬道が作られるが、これが現在地形図に記載されている仙岩峠と坂本川沿いの峠道である。昭和30年代にはヒヤ潟へ直接登る車道ができ、これを仙岩峠と呼んだ時期があったが、わずか10年後に仙岩トンネルが開通してその役目を終えてしまった。地形図のこの道に峠名の記載がないのは、供用期間が短かったために反映し損なったのであろう。
■編集者のコメント
旧仙岩峠(地形図の仙岩峠)道は付近の送電線の保守点路としても利用されているので結構整備がなされている。保存状態もよく、自転車で下るにも全く差し支えない良い道である。車道の仙岩峠はゲートによる通行止があるが実質的にはNO PROBLEM。ここはぜひとも生保内からのつづら上げを体験してほしい。平均勾配7.5%、10のヘアピンで標高差343mを一気に駆け上がれば、田沢湖と田沢湖町が一つのファインダーに収まる絶景が待っている。ヒヤ潟とその脇に立つ仙岩峠開通記念碑の寂しい姿も○。(2002.8.:ながとみ)
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■関連リンク
・国土地理院地形図閲覧システム:仙岩峠
・国土地理院『うぉっ地図』:仙岩峠 仙岩トンネルの真上にある
・国土交通省空中写真:CTO-76-4-C13-6, 7 / CTO-76-4-C14-6, 7
・こだわりの分水嶺・分水界特異点