|行政:京都府瑞穂町〜兵庫県篠山市 標高:320m
|1/25000地形図:村雲(京都及大阪10号-3) 調査:1999年8月、2001年8月他

■調査 Experiment
 大阪府能勢町天王から下ってきた国道は,篠山市中心部から少し離れた所を通って北へ向かう.北摂の山塊越えに比べればずいぶんと穏やかな様相の道だ.板坂峠旧道も,旧道とはいえ新トンネルから50mも登りはしない,楽な峠である.


 トンネルに向って右手,広場のようになった砂利場の奥に旧道が伸びている.国道173号の旧道中,唯一地道が残る区間である.(写真は下り方向を撮影)


 峠から瑞穂町側は日本海.そう,ここは中央分水界でもあるのだ.峠付近は岩崖の切り通しで,周りから滴ってくる水によって路面がぬかるんでいる.この水が流れ流れて日本海へと注ぐのである.そんなことに思いを馳せながら座り込んで休憩したいところだが,その場所がないほどにぬかるんでいる.ちょっとやっかいな峠である.なお報告者が最後に訪れた時には峠に鎖を張り渡して塞いであり,車はどうあがいても通ることができなかった.7年経った今はどうであろうか.



previous(天王峠)←→Next(榎峠)

 

総覧へ戻る