第四隧道.再び手前のポータルの繰り返しとなり,右手に城壁の如き石組が延びている,但しアーチ環は二重であり,左手から谷積み→乱れ谷積み→布積みと変化を見せている.ここまで設計したかどうかは定かではないが,工事に携わる人々はどんな思いを抱きながら作業に当たっただろう.案外実地で作業した人々がこんな遊びを生み出したのかも知れない.
抜けて振り返れば,今度はやや揃った布積み一色になる.だが報告者は見逃さなかった.中央に一つだけ仲間外れがいる.
最後の大崎第五隧道は,西側に大きくロックシェードが増設されている.東側は第一西側の対という意図が込められているのか,再びきっちりとした乱れ谷積みに笠石つきのポータル.中央にはやはり大岩があり,大崎隧道と右書きされている.
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