明治県道熊野街道は大正9年(1920)の旧道路法によって県道津木本線と名を変えた.その新生県道の始まりを告げたのが,木本市街の外れに設けられたこの隧道である.大正12年竣工,長509mは当時としては長大隧道の部類に入る.

この編は隧道工事に絡んで起こった"木本騒動”を中心に据えて書いた.工事に携わっていた朝鮮人労働者と木本の内地人がささいなきっかけから対立し,銃弾やダイナマイトが飛び交うほどの騒動に発展,死者数名を出したという暗い過去がある.こういう話題は尾ひれがついたり誇張されたりしがちで,真実を見極めづらく,書くのに苦労した. EOP; include("./template.php") ?>