長殿発電所工事用軌道(沼田原軌道)

ORJ#75,#80 連続ルポ 奈良県]



■概略 Abstract

大正8年に大正水力電気が計画をぶち上げた長殿発電所.その水路を建設するため,舟ノ川の左岸に長約10kmの専用軌道が設けられた(天川村和田から大塔村篠原まで篠原索道で接続).工事は遅延を重ねた上に宇治川電気へ買収され,関東大震災の影響で中断したが,昭和10年に再開された時には資材運搬路として活躍したと思われる.史誌にも『宇治電之回顧』にも記されていない,忘れられた軌道跡である.

(日本の廃道第75号第80号掲載)


宇治川電気 長殿発電所 工事用索道(篠原索道) | 宇治川電気 摺子発電所 水路隧道

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