【標高】600m
【行政】三重県一志郡白山町〜名賀郡青山町
【経緯度】北緯:34°37′06″/東経:136°15′01″
【水系】淀川水系川上川〜雲出川水系藤川
【二万五千図】二本木:NI-53-9-3 伊勢9号-3
【五万図】二本木:NI-53-9-9 伊勢9号 \ S56修
【ツーリングマップル】関西 P48 5-E
自衛隊白山分屯地の南。
■編集者のコメント
布引峠の側から県道755号をたどって向かう。この道は細かなカーブが連続するのでTMLのような大きな縮尺の地図との対比は難しく、峠道の目印である「右手から上がってくる林道」に注意しながら北上する。まず附田2号という名前のついた林道があったがこれは別物。少し下り気味の小さなアップダウンを進み、道のわきに立てられた距離看板で3.5kmの地点にそれらしき林道を発見。コンクリ舗装が登ってきて、県道をまたいだ反対側にも同じように伸びている。ただし全線コンクリというわけではないようで、勾配のきつい所をコンクリ道で稼いでおいてからフツーの砂利道になっている。おそるおそる入ってみたが、この道で正解であった。
杉林の中の道を登りきった先は開けた草原。やがて右手に航空自衛隊白山分屯地との地境を示す金網が現れ、それに沿っていけば最後に金網が切れて峠に至る。まるで分屯地の中に入っていくような感覚で足を踏み入れると、狭い峠には大日如来と大師の名を刻んだ石碑が草に埋もれつつあった。地味ながら歴とした峠である。
峠西側は草や石があるものの乗って行けないこともなく、乗れるのと乗れないのの境界といった感じ。照葉樹林の広場に出たところで道がなくなりちょっと慌てるが、谷の右岸の沢が1mくらいの幅と深さで谷を横断して左へ抜けており、それによって道が分断されていたのだった。ちょうど木が沢にかかるように倒れており、これを橋がわりに渡って対岸へ。ただしこの幹がなぜか三角形っぽい断面になっていて不安定な上、渡った途端に自転車が木に引っかかって危うく落ちるところであった。とってもマンガチック。あとは何事も無く道をたどっていける。何の目的かは解らぬが広場があり、その向こうで林道に合流し霧生の集落に出てくる。布引峠から下りてくる県道29号と合流する地点には、明治十一年の銘の「左しをない□松坂 右やちわかみや」という道しるべ。布引峠だけでなくこの峠も結構使われていたようだ。(2002.6.:ながとみ)
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■関連リンク
・国土地理院地形図閲覧システム:塩見峠
・国土地理院『うぉっ地図』:塩見峠
・国土交通省空中写真:CCB-74-14-C29B-11, 12, 13 / CCB-74-14-C30-25, 26 / CCB-74-14-C28A-24, 26