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西ウレ峠 (にしうれとうげ)

【標高】1100m
【行政】岐阜県大野郡清見村
【経緯度】北緯:36°01′33″/東経:137°04′15″
【水系】神通川水系川上川〜木曽川水系馬瀬川
【二万五千図】六厩:NJ-53-6-16-4 高山16号-4
【五万図】三日町:NJ-53-6-16 高山16号 \ S56修
【ツーリングマップル】中部北陸 P69 6-G

 主要地方道高山清見線(県道73号)。地名学の本によれば、中部地方で「ウレ」とは「末」とか「梢」の意味があるそうだ。この峠の場合、峠付近の地名を西ウレと言うらしく、高山から西に伸びる谷をのぼりつめた所なので西のウレという名前がついたのではないかと思う。(高山国道工事事務所の「飛騨の峠」によればこの考えで正しいようだ)

■編集者のコメント

 TMのガイドのとおり紅葉が素晴らしい。緩い勾配の続くさわやかな二車線道路で、特に峠手前の数キロは白樺の白と紅葉の赤が青い空に映えて美しかった。峠はかつての鋪装道をさらに掘り下げて切り通しており、少々殺風景であったが、南側には岐阜県の建てた『分水嶺』の碑がある。南側は勾配がそこそこあるので、こちらから登るとしんどいかも。(1996.10.:ながとみ)

 6年後、今度は南側から登ってみる。国道から上は昔の道をことごとくバイパスして直線的に貫いていく道。勾配も緩やかで自転車でも爽快な走りが堪能できる。あんまり気持ちがいいのでパラソル峠への分岐すら見逃してしまうほどであった。そっか、もうあの道に入ったのか。県道73号に入ってからは少し注意していると、あの時に下りながら「旧道だ旧道だ」と言っていた区間はすっかり整備され、前を流れる沢すら爽やかなせせらぎになっていた。ベンチなども置かれていて、「せせらぎ街道」という名前を(人工的に)現実のものにしようという姿勢がありありと見える。他の場所もあちこち変わっていて、ほとんど記憶と一致しない。とはいえ逆方向だし、白樺だと思っていた木が実はシロブナだったりと自分の記憶の信憑性もなかったりもする。あの時に「こっちがわから登ったらしんどいだろうなー」と思っていたほどしんどくなく峠へ。峠は・・・あれっ、なんで???
 6年前の西ウレ峠は、以前の車道を掘り下げて低くした跡が峠の切り通しにくっきり残っていた。切り通しの斜面の上にコンクリートブロックの壁が側溝つきで残っていたのだ。そして分水嶺の碑は南側から分岐する林道の入り口に倒れていた。それがどうだ、いま目の前にあるのは立派な石組みの斜面であり、その斜面の見上げる高さに例の碑が鎮座ましましている。道のいちばん高いところには水場とおぼしき手水鉢状の岩。そこに向かって竹筒が伸びていたりもする。さては分水を企てているのかと思ったが、そこへ流れ込むはずの水は枯れており、これだけでは何とも判断ができぬ。記念品を隠したコンクリート護岸の水抜き穴も、護岸と共にきれいさっぱり消えている。うーむ。6年という時間が長いのか、私が訪れた時間がちょうど過渡期だったのか。北への下りもどかっと直線で通している。峠直下のつづら折れも消えている。
 下りながら見上げれば真っ青な空に浮かぶ白い雲。この爽やかさだけが変わらないようだ。(2002.7.:ながとみ)

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■関連リンク

・国土地理院地形図閲覧システム:西ウレ峠 同葉に竜が峰パラソル峠
・国土地理院『うぉっ地図』:西ウレ峠 
・国土交通省空中写真:CCB-77-8-C14A-10, 11 / CCB-77-8-C15-10, 11, 9
・こだわりの分水嶺:分水界特異点


西ウレ峠
 峠を南から。正面に見える石組の上に分水嶺碑。(な)

西ウレ峠碑
 分水嶺碑。立派になりましたなあ・・・。(な)

西ウレ峠道
 北側の峠道。秋はとってもきれいなはず。(な)


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