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こだわりの分水嶺


分水"例"-7.関東地方の峠情報

このページはOUCCOBの江田和彦氏(S57入学)から頂いた関東地方の峠情報をまとめたものです。現役の頃から「江田走り」として知られた氏のサイクリングは今だ健在で、関東地方の峠を中心に走っておられます。峠の様子・状況とともにコースタイムも寄せていただきましたので、ぜひ参考になさってください!(括弧内は走行日 越えた方角 コースタイム)

甲子峠

1999.11.28 曇のち大雪 福島県下郷町→峠(往復) 会津下郷駅8:30発→甲子峠10:45着→会津下郷駅11:50着
2000.9.2 曇 福島県西郷村→峠(往復) 新甲子温泉6:25発→甲子温泉大黒屋7:00→甲子山8:20着→甲子峠9:10着→新甲子温泉11:00着
 1999年は、峠付近で吹雪となり、峠で引き返した。西側はR289を進み、宮内、原の集落が少々狭い道であるが、それ以外は拡幅されたきれいな舗装路が続く。最後の集落である南倉沢を越え、標高900m付近の観音川方向は、広大な窪地が点在するふしぎな風景である。標高1000m付近でトンネル工事が行われており、そこを過ぎるとダートとなる。勾配はところどころきつく、九十九折れが何度かあり、やがて峠が見える。1300mから急登で甲子峠に到着。
 2000年に東側の再トライを行った。甲子温泉大黒屋に白河藩松平定信が建てさせた勝花亭があり「白河に至りて甲子山を見ざらんば、孔子の門を過ぎて堂に入らざる如し」という句が残っている。ここから甲子山登山道となるが、R289の国道標識が登山道に立っていて、竜飛岬の階段国道を思いだす。四十八曲がりの急勾配の九十九折れを登ると、猿が鼻に着き、ゆるやかな上りとなる。程なく甲子山分岐となり、約10分で山頂に着く。360度の展望があり、特に那須旭岳・三本槍岳の雄大な姿がある。分岐から2つの小ピークを過ぎると、甲子峠に着く。峠から西側すぐのピークが展望良い。鎌房林道が東側にあり、私は行かなかったが、結構荒れたハードな道のようである。この林道とR289が合流する近くに雪割橋という目のくらむような橋があり、一見の価値がある。
 このルートは、現在、長大なトンネル工事中で、いずれ那須連山を貫く本格的な道路がもう1本増えることになる。
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馬坂峠(仮称)

1999.8.7 晴れ 栗山村→檜枝岐村 湯西川5:35発→峠9:50着→帝釈山10:30着→峠11:00→檜枝岐12:00着
 TMには川俣檜枝岐林道とあり全長24kmのダート。馬坂沢沿いを登り、峠直下のジャーコン沢から砂利深い急勾配となり、MTBを押して進む。峠は展望よいが、帝釈山への登山口があり、登るとさらに展望が開け、南会津の山々が見渡せる。下りは舟岐川沿いに長く砂利深いダートが延々と続く。
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清水峠

1999.10.9 晴れ 水上町→塩沢町 土合駅6:55発→峠12:00着 12:10発→塩沢駅14:25着 MTB-TB(MTBツーリングブック関東版)掲載
 過去の走行記録から悪天候が多く、また豪雪域で11月下旬〜6月上旬は雪があり、日本海側に高気圧が来た無雪時期を狙って越えた。
 白樺尾根の九十九折れは急登であるが道は締まっている。むしろ白樺小屋から鉄砲尾根までの水平道が、沢を何度も渡り道が所々崩れていて危ない。足場3点確保で慎重に進む。道は全般的に湿気が多く、蛇が多発。2系統の送電線と共に峠を越えるような感じ。峠は谷川連峰など展望がすばらしい。風、雪のせいか木は生えていない。下りは最も安全と考えられた井坪坂を選択。九十九折れで本谷に一気に下るがベテランならば大半乗車可能。ヒノキクラ沢で少し上流に向かい渡渉。対岸はわかりにくいが、しっかりした歩道を目指す。昔、一時幹線国道として使われたが長続きしなかった。自然の厳しさとともに自然の豪快な美しさも味わうことができる峠である。
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三国峠

1999.10.10 晴れ 新治村→湯沢町 永井宿12:25発→大般若14:00着→峠14:40着→湯沢市街16:00着 MTB-TB秘蔵版掲載
 永井宿から峠に続く三国路自然歩道での峠越えが、旧三国街道のおもかげをそのまま残していて良い。MTBの下りを楽しむならば、湯沢側から永井宿に下ることを薦める。史跡も多くそれらを見るのも楽しみ。峠からの見晴しはよく、三国山も雄大に見える。
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大川峠(仮称) 大川林道

1999.11.23 快晴 田島町→黒磯市会津田島駅8:05発→峠10:45着→深山ダム12:25着
 水無川沿いに登り栗生沢集落を過ぎるとゲートがあるが、開いていた。田島側は以前崩落が激しかったようであるが、修復されていた。標高1000m付近から道がガレてくるが、車も通れそう。峠手前から会津駒ケ岳がきれいに見える。峠は展望がきかない。峠の黒磯側に幾重にもゲートがある。黒磯側の道は大変荒れていて、山側のモルタルが随所で崩落し、ウェットな路面で水溜りも多い。一応県道ではありかつては車も通っていたが、荒れ具合といい、手入れも絶えて久しく、修復する気はない模様。
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野反峠

1999.10.30 雨 六合村→栄村 長野原市街5:00発→峠8:00着→湖畔寮12:00着→切明14:00着 MTB-TB掲載
 R407は全舗装で所々急勾配。峠付近から志賀草津方面と野反湖の展望が美しい。野反湖北側から地蔵峠を目指すが、地蔵峠手前で歩道がT字路となり迷いやすいが、右折する。北山沢から大倉山と西大倉山の中腹を進むが道はよい。魚野川水平歩道はよく作ったなと感動を覚える道。3つの人道トンネルのうち2番目の馬の背トンネルは中が崩れており、迂回路(登山道)がある。紅葉の季節がよい。早朝に出発すれば、津南、川口経由で大周回する日帰りも何とか可能。
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角間峠

2000.9.15 曇のち晴れ 群馬県嬬恋村→長野県真田町旧鹿沢温泉6:10発→角間峠7:35着→崩壊地8:00→角間峠8:25→旧鹿沢温泉9:00着>
 天気予報では、群馬・長野ともに晴れであったが、群馬側のみ雲と霧であり、中央分水嶺を境に天候が異なっていた。
 旧鹿沢温泉からは、2箇所峠への登山口がある。1つは、東京理化大山荘の前を取り抜けるとある。もう1つは、鹿沢スキー場のリフト乗り場からである。どちらも百番観音と雪山賛歌碑の近くにあり、道標もある。今回は、スキー場から進んだ。スキー場の南側に林があり、道が続く。ロッジに着くと南北に林道があり北に進む。しばらく進むとリフトが西側にあり、木階段の続く登山道となる。
 やがて東屋が見え、しばらく進むと牛止めのゲートがあり、そこを抜ける。このあたりで角間峠が見えるはずであるが、この日はガスの中だった。200m進むと、理科大山荘からの道と合流し、あと約1kmで角間峠に着く。峠は展望がよくないが、湯の丸山か角間山に行くことを勧める。私は、ガスがかかっていたので、断念した。いずれ行きたい。真田方面の下りも、よく締まっていて、大半乗車可。ところが、崩壊地手前でリアディレーラなど破損し、峠に引き返し旧鹿沢温泉の車デポ地に戻った。真田側もいずれ行ってみたい。
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鳩待峠

2000.7.20 晴れ 群馬県片品村津奈木橋から峠往復坤六峠10:45→鳩待峠11:35着→戸倉12:10
 尾瀬ヶ原への拠点となるシーズン中は混雑する峠で、津奈木橋にゲートがあり一般車は規制される。但し、二輪車は通行可(2000年度は)であったので、往復してみた。通行状況は、ここ数年厳しくなっているので、毎年変更されるため、事前に村に問い合わせするとよい。ゲートからややきつい勾配が続き、カーブも多い。尾瀬観光のバスが多く、道幅が狭いためよく注意して進む。九十九折れが最後の急勾配で、ここから峠が近い。峠には、休憩所があるが、休日は混雑している。ここから尾瀬ヶ原西端の山の鼻までは、徒歩で1時間弱。全線木道が敷いてあるが、自転車は持ちまないのがマナーである。
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旧碓氷峠

2000.5.2 くもり 軽井沢町→松井田町 碓氷峠4:30発→峠5:15着→坂本6:35着 MTB-TB掲載
 MTBの下りを楽しむならば軽井沢から旧中山道を下るのが良い。熊野神社が県境に位置している。近くの見晴台は展望が良い。林道を下ると旧中山道の標識があり、さらにルート上に地元マラソン大会の安政遠足(あんせいのとおあし)の看板も随所にあり、迷う事はない。子持山を捲き、山中茶屋跡まで幅の広いしっかりした道を一気に下る。平坦な道となり、羽石山あたりで岩場と石段がある。石段の途中に登り地蔵・下り地蔵があり、十返舎一九や一茶の句碑がある。坂本の集落も眼下に見渡せる。私は、山中茶屋を過ぎた辺りでツキノワグマを見てしまった。注意を。
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星尾峠

2000.5.3 晴れ 南牧村→佐久市 田口峠8:40発→峠10:00着→荒船山行塚山10:25着→トモ岩10:55着→峠11:25着→内山ドライブイン11:55着
 田口トンネルから南牧村方向に下り、小さなトンネルを抜けると林道星尾線の分岐がありこれを進む。林道の途中で崩落があり、車は通れないため路面は草が多く少々荒れている。荒船山・星尾峠への標識があると登山道となり、谷を急登すると小さな鞍部の星尾峠がある。ここから荒船山への道があり、展望が良く行くことを薦める。MTBでも行けるが、登山者が多いため徒歩としたい。峠から佐久側に下ると、大半乗車でき、荒船不動尊から舗装となる。
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田口峠

2000.5.3 晴れ 臼田町臼田→広河原方向 臼田駅6:45発→峠8:25着→星尾峠10:00着
 臼田駅から東に向かうと龍岡城(五稜郭)と新海神社(重文の三重塔)があり必見。雨川ダムのエメラルドグリーンのダム湖を眺め、ゆるやかに登りつめると田口トンネルがある。旧峠はトンネル手前から登山道があり、5分程で着くが、標識は全くない。元来た道を戻り、田口トンネルを抜けると、大きな峠の標識があり、展望が開け良い眺め。東側はヘアピンの続く道。
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矢沢峠

2000.5.1 晴れ 佐久町→峠往復 矢沢5:50発→峠7:30着→矢沢8:00着 MTB-TB掲載
 林道矢沢山線は、道がよく締まっているが、所々急勾配。途中路肩の大崩落箇所があり沢に降りて迂回した。矢沢峠登り口に立派な標識がある。ここから1km。2m高さの笹藪が続き、500m進むと道形がなくなる。峠直下で広い沢の出会いとなっており、北側斜面を笹群落を迂回するように進むと、鞍部の北側に矢沢峠の立派な標識がある。東側は道がなく、急な谷となっていて、私は進むのを断念した。MTB-TBによると道は完全に不明で、無理やり下の林道に出たようだ。
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余地峠

2000.5.1
くもり 南牧村→佐久町 大上峠9:45発→峠11:15着→JR羽黒下駅12:00着 MTB-TB掲載
 大上峠方向から来ると余地峠の歴史を記した碑があり、そこから直ぐに余地峠への林道がある。急勾配で所々標識があるが、標高1150m付近の林道分岐は標識がなくわかりにくいが、ここを左折する。急登が続き、やがてゆるやかになると程なく峠に着く。林道は、車も通れる。峠にはお地蔵様と火の用心の赤い横断幕がある。ここから、佐久側は舗装で、余地川沿いに一気に下る。佐久町側から峠に向かう方が道に迷いにくい。
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大上峠

2000.5.1 晴れ 佐久町→南牧村 古谷ダム9:05発→峠9:30着→余地峠分岐9:45着
 全舗装で峠は自然公園となっており、広く明るい。
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十国峠

2000.5.6 佐久町→上野村 R299林道十山線分岐6:45発→峠7:05着→上野村清流荘9:50着  臼田土建のカーブNO.の看板がカーブ毎にあり、走行の目安になる。抜井川を登りつめると十国峠。展望櫓や水場があり、明るい公園風になっている。ここから、水の戸を通り、全舗装の林道矢弓沢線を下ると豪快な景色が楽しめる。余裕があれば旧十国峠街道(MTB-TB秘蔵版に掲載)を行くのもおもしろい。
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栂峠

2000.5.6 北相木村→上野村 林道栂峠線起点4:50発→峠6:05着→R299林道十山線分岐6:45着 MTB-TB秘蔵版掲載
 急勾配の林道栂峠線を進むと、栂峠と送電鉄塔103号の標識があり、登山道を進む。笹が深いが道形がしっかりある。峠直下で道形の薄い所があるが、迷わずに行ける。峠にはお地蔵様がある。東側は林道が十国峠からぶどう峠方向に走っていて車も通れる道。上州側の展望が良い。
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ぶどう峠

2000.5.6 上野村→北相木村 清流荘7:50発→峠9:45着→林道栂峠線口10:05着
 勾配はきつく、峠方向を見上げると道路が幾重にも見える。登るにつれて展望が良くなり、峠からの景色は良い。西側もきれいな舗装で、一気に下ると、加和志湖が見え、栂峠への分岐も近い。
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十文字峠

2000.5.4 快晴 川上村→四里観音往復・梓山8:30発→峠10:45着→四里観音手前11:50着→峠12:35着→毛木平14:20着 MTB-TB秘蔵版掲載
 毛木平から林道を進むと、十文字峠方向への標識があり、沢を2本渡渉すると五里観音がある。ここから八丁坂の九十九折れの急登を登り、尾根の八丁坂ノ頭に着く。ゆるやかな道となり程なく峠に着く。十文字小屋は登山者が多い。四里観音付近でひどいアイスバーン状態のため、元来た道を引き返す。アイゼンがあれば越えられる。峠自体は展望がきかないが、峠小屋とその周辺の苔むした原生林は、幽玄な感じがしてとても良い雰囲気である。西側は、八丁ノ頭からほとんど乗って下れない。
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安ヶ森峠

1999.8.7 晴れのち曇 福島県舘岩村→栃木県栗山村 R352松戸原14:45発→峠16:50着→湯西川温泉17:25着
 R352から林道を進むと、すぐにダートとなる。鱒沢川沿いにゆるい勾配を進む。バイクなどが多い。川の水はエメラルドグリーンでよく澄み、川床の岩も真白でとてもきれいな流れである。谷沿いに延々と進むが、標高1000mで葡萄沢を渡ると幾度か沢谷を捲き、勾配も徐々にきつくなる。道はややウェットで、道を横切る蛇を何度も見た。やがて、峠に着くが、木々に囲まれ眺望はきかない。栃木側は、舗装化が進み、このとき中腹あたりが工事中であった。下りで猿に遭遇した。七曲沢付近から舗装となり、一気に湯西川温泉まで下った。距離がそこそこあり、林道ファンには落ち着いた良い道である。
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