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『分水嶺辞典』書式
最終更新・2003年2月20日
1.各ページの構成と書式
- 一つの項目(峠、山)につき1ページとし、付帯情報として次の内容を掲載。
- 項目名
- 項目名の読み
- データ
- 項目に関する情報
- 関連するリンク
1.1.項目名
- 二万五千分の一地形図に表記されている名称を基本に用いた。地形図に表記がない場合はツーリングマップその他の資料で使われている一般名称を用いた場合もある。なお、項目の収録に関する定義は2.1.分水界の定義、2.2.収録の基準を参照。
1.2.項目名の読み
- 峠名の読みは主に「新日本地名索引第二版(丸善)」を参考にした。これを補う形で国土地理院の数値地図データ(地形図閲覧システムを経由)、銀輪その他の資料を参考にした場合もある。不明な場合は″?″を付記。
1.3.データ
1.3.1.標高
- 二万五千分の一地形図を見て、一等水準点や三角点、測量点などの標高表記がある場合はその値を使い、各々″□″″△″″・″のマークをつけて区別。ない場合は等高線を読んで一の位を切捨てた値(最後に切った標高線の高さ)を表記。
1.3.2.行政
- 中央分水界は日本海側を左に、太平洋側を右に置き、″〜″でつなぐ。枝分水界の場合は北もしくは西を左辺に、反対側を右辺に。山など複数の県市町村にまたがる場合は分水界を北もしくは東からなぞった順に″/″で区切る。同じ県や郡であれば誤解を招かない範囲で省略。
1.3.3.経緯度
- 国土地理院地形図閲覧システムで得られる測定値(世界測地系)を使用しているので、あくまでも参考値。また、地形図を表示してクリックし調べたデータだけでなく、検索結果で表示されるリンクの中の値から四捨五入して用いているいるものも多く、2者間の誤差もあると思われる。
1.3.4.水系
- 基本的な表記は行政区分と同じ。峠の場合はサミット直下の沢をたどり最後に海に出る時の川の名前を水系として″○○川水系××川″という表記をしているが、これが正しい「水系」の定義がどうかは定かでない。また分水嶺の末端(下北半島や知床半島など)では川があっても名前が記されていなかったり、川そのものがなかったりして水系を定義できない所が多く、その場合は″-″とだけ記している。不明瞭だったり疑問が残ったりする場合は″?″をつけて区別。
山の場合は複数の川の分水界となっている場合が多く、各々を特定できそうになかったので、単に″△△川水系″とだけしている。水系の境にある場合のみ、″/″で区切って併記。ただし山全体を見て水系を分けるか否かを判断した場合と、山名の表記のあるピークだけを見て判断した場合とが混在しており、厳密な意味では統一ができていない。今後の課題。
1.3.5.二万五千図、五万図
- その項目が含まれる地形図の図版名と図版番号を記す。″NJ-″や″NK″などで始まる厳密な分類番号がわかっている場合はそれも記している。確認に用いた地形図の図歴がわかっている場合は、″\″の後に続けて略記。地形図には表記がないが、その他の資料によって確認されたものについては″・N″をつけて区別。
1.3.6.ツーリングマップル
- 項目が記載されているツーリングマップルの編名と掲載ページ、グリッド番号。ツーリングマップルとは昭文社発行の2輪車向け地図で、サイクリングにもよく使われる。この辞典を作り始めた当初はサイクリング部向けのページとして書いていたためこの項目が必須だったが、こうした地図を必要としない山の項目では省略してもいいだろう。
2.分水界の定義・収録に関する定義
2.1.分水界の定義
- 分水界の定義は主に国土地理院発行の『日本国勢地図帳』分水界図に依った。これと、大阪大学サイクリング部20周年記念行事の際に作られた『分水嶺ノート』・『分水嶺ファイル』を元にし、個人的な「大分水界」を定義した。また、大分水界のうち日本を縦断する大分水界を「中央分水界」と定義。辞典の中では特に断りのない限り「分水嶺」「分水界」という言葉でこれらを表している。
その後、近藤善則氏の作成された『分水嶺地図』を参考にさせていただき、現在の形式に至っている。なお、複数ある分水界の定義については近藤氏のサイトもしくは拙文・大分水界の定義についてを参照。
2.2 収録の基準
- 上で定義した分水嶺に相当する山、峠を収録。
2.2.1.山
- 近藤善則氏の『分水嶺地図』に記載されている山を中心に収録。2003年2月の辞典では収録基準が定まっていず、例えば山名の表記のあるピークが正確に分水界上にあるものを分水嶺の山とするのか、あるいは山全体を見て分水界と判断するのかが曖昧になっている。また、八ヶ岳や霧島山のような複数の山の総称がある場合、これではなく個々の山の名前で収録してあり、この取り扱いをどうするかを含めて今後の課題。
2.2.2.峠
- 「峠道が分水界を越えるもの」を分水嶺の峠とし、地形図に記載されている該当の峠は全て収録している。ツーリングマップや書籍その他で記されている場合も、地形図を見て確認が取れれば掲載。「◯◯峠」あるいは「△△越」といういわゆる峠だけでなく、林道や国道なども(何かしらの特筆事項があれば)掲載していく。
2.3 参考資料
- 地形図以外で参考にした資料は次の通り。
- グランプリ全日本道路地図・25万分の1(昭文社)
- ニューサイクリング(ベロ出版)
- サイクルフィールド(山海堂出版)
- 銀輪・銀輪'84別冊『道』(大阪大学サイクリング部発行)
- ツーリングマップル
- ツーリングマップル北海道・・・第?版(1999年に購入・裏表紙欠損のため確認できず)
- ツーリングマップル東北・・・第2版13刷(2002年4月発行)
- ツーリングマップル関東甲信越・・・第2版16刷(2002年4月発行)
- ツーリングマップル中部・北陸・・・第2版14刷(2002年7月発行)
- ツーリングマップル関西・・・第2版14刷(2002年4月発行)
- ツーリングマップル中国・四国・・・第2版3刷(1997年3月発行)
- ツーリングマップル九州・・・第2版1刷(1997年3月発行)
- その他の参考文献
3. 辞典で用いている用語、略号
3.1.用語
- 大阪大学体育会サイクリング部。私の所属していた部である。詳しくは公式サイトを参照。
3.1.2.銀輪
- OUCCが毎年の年度末に発行する機関冊子。1967年創刊。旅の記録やもろもろの随想、やばい話、飛んだ話、富田林などが収録されている。大学サイクリング部が発行する同種の機関冊子中、最大の規模を誇ると言い切ってしまおう(が、最高の品質とは言い難い・・・)。
3.1.3.分水嶺ノート
- OUCCの創部20周年記念行事「中央分水嶺走破」が計画された当初に、分水嶺の峠に関する情報をまとめておくため作成されたノート。一時期行方不明になっていたが近年発見され、この「分水嶺辞典」作成に至った。
3.1.4.峠ファイル
- 銀輪上に現れる峠をB6サイズのファイルにまとめたもの。約800ページ、冊数にして10冊に及ぶ。私が作って部に寄贈したのだが、作ったというばかりで他に使いみちがない。
3.2.略号、記号
3.2.1.略号
- 記述において用いたその他の略号を以下に示す。
- ニューサイクリング→『NC'(年)ー(月号)』
- サイクルフィールド→『CF'(年)ー(月号)』
- 銀輪→『銀輪'(年度版)・P(掲載ページ)[:引用文のタイトル他]』
- 銀輪'84別冊「道」→『別冊「道」』
- 銀輪'89収録「道」→『銀輪'89「道」』
3.2.2.記号
- データ項目中の記号は1.3.データを参照。
- 峠紹介の前の『
』は、私(Naga-JIS)がその項目に関する実地調査を行なったこと、即ちその説明を私が行なっていることを示す。
4. 辞典の構成
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Bunsuireipedia
Drafted by Osaka Univ. Cycling Club 20th Anniversary Project committee
Restored & Revised by Ken Nagatomi [E-mail:?@nagajis.dyndns.org]