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2006-05-16 笹部トンネル見学会 [長年日記]

無事終わりました

 予想以上の盛況で何より.根回し係頑張った甲斐ありました.詳細はおかも君に任せるとして,笹部トンネルがフランス積であった件について.

 画像の説明
家に戻って資料を繰ってみたのだけど,思っていたよりフランス積みのトンネル(鉄道トンネル)というのは少ない.橋や橋台には多いのだけど,トンネルに使われているのはたったこれだけだ.

松ノ峠トンネル(長崎本線大草駅〜本河内駅間・1898年)
長崎方の坑門のみフランス積み
旧伽羅土トンネル(旧塩江温泉鉄道伽羅土駅〜岩崎駅間・1929)
アーチの一部がフランス積み
旧芝山トンネル(関西本線河内堅上駅〜高井田駅間・1890)
出入口方の坑門ともフランス積み
亀山トンネル(嵯峨野観光鉄道トロッコ嵐山〜トロッコ保津峡駅間・1899)
京都方の坑門パラペットのみフランス積み
満水トンネル(上り線)(東海道本線l菊川駅〜掛川駅間・1889)
坑内側壁のみフランス積み
高御所トンネル(下り線)(東海道本線l掛川駅〜袋井駅間・1889)
坑内側壁のみフランス積み

 このうち坑門に使われているのは松ノ峠,旧芝山,亀山の3つ.出入口ともにフランス積みは旧芝山だけ.よって笹部は全国で2例目の両面?フランス積みトンネルということになる.

 フランス積みは一種の「化粧積み」であって,建築物の見栄えをよくするために用いられることが多かった.その反面,イギリス積みに比べて強度が劣るとされ,見栄えよりも頑丈さが求められるトンネルでは使われることが少なかったのだった.道路トンネルには多くの例があるけれども,それは人がすぐそばまで近づけるから.普通ならまじまじと見られることのない鉄道トンネルならなおさらだろう.それでもフランス積みを採用したところには,理由があるに違いない.

 笹部トンネルは大正12年,能勢電鉄が妙見口まで全通した時に作られたもの.全線中唯一のトンネルであった.延長はそれほどではないが地盤が軟弱だったため,工事はかなり難渋したようである.落磐によって殉職者も出ている.能勢電にとっては記念碑的な存在だったのだろう.

 ちなみに上記のデータは小野田氏の「鉄道と煉瓦」より.全国1500箇所の鉄道煉瓦構造物の調査(現役・廃止を問わず)によるものだから,ほぼ悉皆調査といっていい.それでも洩れていた笹部トンネル,面白いことになりそうだ.

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_ これは使える? (2006-05-17 05:02)

てすと。


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