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旧道倶樂部録"

nagajis不定記。
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2008-01-01 初夢がこれかよ [長年日記] この日を編集

[独言] 初夢がこれかよ

人称不明・視点不明瞭の夢であるがサザエさん一家が登場することは間違い無い。しかも舞台は廃墟だ。

画像の説明巨大なダクトがむき出しになった建物の前。いや、建物の中なのかも知れない。ダクトは層状になった何かをつなぐような格好で何本も並んでいる。波平とマスオの会話を聞いているとダクトは階上と階下をつなぐもののように受け取れ、またそれが何階も何階も連なっているとのことなのだが、目の前のものと会話の内容とがうまく重なりあわない。階同士を繋ぐのならばもっと大きいような気もするし繋がっている層が薄過ぎるようにも思える。(素面の今思えば水冷式ラジエターの巨大になったものが積み重なっているという表現が最も近い)。納得のいかなさをよそにあれこれ話をしている波平とマスオ。

何の建物なのかわからないが古びて人気がなく廃虚であることは確かのようだ。廃墟だからといって格段嬉しくなったりしない自分は2人の会話を上の空で聞いている。しかし波平の説明のなかに「隧道」が出てくるあたりからグッと引き寄せられてしまう。どうもこのダクトはすべてがつながっていて工場全体が隧道になっている(?)らしいのだ。そのうえマスオがいかにもじらすようなことをいう。「じゃあ、中に入れるわけだ。とすると、建物全体がトンネルのようなもの、というわけか。ということは・・・」。2人の会話からやがてこの工場が何かの食品工場であったことがわかってくる。俄然中に入ってみたくなり動悸が早まる自分。だがこの場面の先ははっきりと記憶しない。少なくとも工場の中をひとしきり歩き回ったような感じがするがダクトに入ったのかどうかは全く覚束ない。

画像の説明工場を出て、さあ帰ろうという時になってタラちゃんがいないことに気づく。慌ててタラちゃんを探し始める一家。そういえばさっき中庭にいたような。「あそこでは」という直感が働きただちにその場所へ駆ける。近道のために入り込んだ通路は馬蹄形をしていて天井にモノ・レールが据え付けられている。工場が稼動していた頃はこのモノ・レールに枝肉がぶら下がって移動していた。その頃の枝肉の流れとは逆行する向きに駆け抜けるサザエとフネの後ろ姿。廃墟で良かったと思う。

画像の説明中庭?に面して半地下の一室がある。創業当時焼却炉として使われていたレンガ製の建物と半地下だ。現場につけば確かに中からタラちゃんの声がする。

入ってみるとその奥にタラちゃんはいた。奥の壁に開いた引込窓を棒で突いている。何をしているんだ、という問いに「発掘です〜♪」とか何とか言ったような覚えがある。「こんなところがあったんですねえ・・・」とマスオが詠嘆する。

部屋全体が煤で真っ黒になっているうえ、床が土であるせいで洞窟か防空壕のようにも思える。入った部屋は隣の半地下部屋ともつながっている。その部屋へ入って行ったマスオがあるものを発見する。

トロフィーや優勝旗につけられる紅白のリボン、あれが無数に結び付けられた何か(確かに見たのだが何だったかはっきりと記憶しない。Tシャツ?帽子?とにかくそんな布製品であったような気がするものの絵にできない)が部屋の隅に転がっていた。土に塗れ湿気てズズ黒くなったその塊は素手では触りたくないような忌避感を漂わせている。それでも拾い上げて見てみれば、リボンの名前はみな波平のものだった。束になったリボンすべてが。

「こんなものを隠してたんですね、父さん・・・」呟くような声で波平に問いかけるマスオ。波平は答えない。

余りにどうかしていると思ったので、大阪へ来て初めて初詣でに行き、初めてくじを引いた。大吉だった。どこをどうよろしくお願いしたものか自分でもさっぱり見当がつかないがともかく今年もよろしくお願いしたい。

本日のツッコミ(全2件) [ツッコミを入れる]

_ yokkiren [うんうん。 私も大吉だったよ。 でも、秋田の友達にいつもお参りしている神社で“代理おみくじ”してもらったんだけどね。 大吉は嬉しいんだけど、書いてある内容は散々でさ。 旅は心配事が尽きないそうで、..]

_ nagajis [キサマ オレダナ]


2008-01-02 む。 [長年日記] この日を編集

画像の説明旅行 行ても心配たえず

旅なんて元々そんなもんだろ。なあ、ヨッキ氏。

本日のツッコミ(全3件) [ツッコミを入れる]

_ yokkiren [ちょっとマテ!! マジでこれ、一字一句俺のおみくじと同じだぞ。 き! キモチワルーー! おみくじの文章って何種類有るのか知らないけれど、全く一致するって相当確率低いんじゃないの…。 ほん..]

_ マフラー巻き [量産おみくじww]

_ nagajis [実はフォトショです。とか言ってみたい。 「原田神社」の部分だけ差し換えなのでしょうね。]


2008-01-07 高原状 [長年日記] この日を編集

正月らしい正月などあろうはずもなく、だらだらと次号のpdfを進めている。なんだか物足りない。物足りないというより書くことにノリがない。文章がワンセンテンスのフレーズとしてでしか出て来ない。一語書いては消し、前後を入れ替えててにおはを変えて、というのを繰り返すばかり。困った。自分の記事については正直ネタから自信がないうえ、追加で調べに行ったアレが不発だったし体力の衰えを見せつけられるし、だしな。困った困った。

書くことがだんだん下手になっていくのがわかる。内から湧き出る何かが決定的に欠けている現状、書いたところで納得のいくものが書けるはずもなく、飾りをつけてみたところでギコギコ動く玩具でしかなく、他に頼ったところで根本解決にはなりはしないのだ。それは判っているのだけれども、どうすることもできないままキーを叩き続けている、といういちばん良くないパターンだ。この文章も書くのに随分な時間がかかっている。

気分転換に本を読んでみたりもした。明治大正の頃の登山家はみなすばらしい紀行文を残している。世間一般の登山家ほどの興味はない自分なのに、読み返すたびに心を打たれ、知らず知らずのうちに風景を脳裏に描いてしまう。たった数行の「疲れでよく眠れなかった」という記述の背後に、節々の痛みを意識しながら寝返りを打ったり、朝という迫ってくるリミットを前に焦りばかりが積み重なってゆくさままでをも思ってしまう。体験と、それを伝えたいという思いがあって生まれた文章だからだろうと思う。そういう体験をしたいという前に「どう書くか」で悩んでいるようでは一向に変わらないはずだ>nagajis。ということだけは何とくなくわかった。

やりたいことはあれこれあるのだけれどな。。。貧すれば急須、嗚呼。

[独言] 独言

こういう時だけ人らしく弱音を吐く。冬の午後の弱々とした陽射しにせつなさを感じてしまうほど心が弱くなった。いま旅に出れば、日が暮れるまでの残り時間ではなくその時々の感情に左右されることになるだろう。今は笑いよりも、安穏と、もっと光がほしい。泣けば少しは世界が明るく見えるようになるだろうか。

[独言] 検索機能

誰の役にも立たないだろうが当部録"に検索機能をつけた。正月の出来事だったか。Namazuなので少々クセがある。

ついでに過去号も検索できるようにしている。Namazuの性質上検索結果だけではヒット個所が掴みにくいうえどこがどうクセなのか説明するのもややこしいのでORJの裏機能ということにして詳細はざっくりばっさり省略する。リンク先が「file:///C:」になっていたりページ毎に分割されていたりする辺りから用途や製作の苦労を推測していただきたく思う。そもそも作者が意図したようには動いていない(統合版のページ指定オープンはAcrobat on IEでなければ動作しない。あと、ドライブレター決め打ちなのは非常に不本意だが他にしようがないのだ、namazu.cgiを使う限りは)。

[tdb] コメント不具合修正

コメントの登録に不具合があるというご意見をいただいていて、それは修正したつもりになっていたのだけれど、改めて画像を登録しようとしたらさまざまな不具合が残っていることを発見し、直すのに手間取った。現状はたぶん動いていると思う。投げやりなのではなく根本の部分に触らなくなって久しいために肝心なところが思い出せない。まだ何か残っていそうな気がして恐いのだ。

そもそもPostgre側にラージオブジェクトを削除するトリガを仕掛けておいたことをすっかり忘れていた。loが削除できないって小一時間悩んでいたのが実は2回削除しようとしてたのだった。それ以前にはcommentやphotoを1テーブルに集約するように変更したことさえ忘れていた(このへんは完全に覚え書きモードなので無視してください>各位)。

route.phpやexport.phpだってGoogleMyマップができた今となってはあまり役に立たないしな。こういう屑なCGIばかり量産している。


2008-01-13 21号進捗 [長年日記] この日を編集

遅くなってしまったが進捗状況。

いきなりで申し訳ないが、特濃が遅れている。15日発行に間に合わないかも知れない(少なくとも15日夜発行になるのは間違いない)。全部が間に合わなかった場合、月半ばで追加発行する可能性もある。何とぞご了承願いたい。

画像の説明三島道庸が描いた直線

by TUKA氏。道路行政の先覚者という側面ばかりが語られがちな三島だが、実際は...。当時の道形を航空写真で追跡します。

画像の説明探訪 近代土木遺産

by 福岡の自転車乗り氏。廃道にこだわらない近代土木遺産の探索記コーナーということで新設の企画。佐賀県の水路隧道・大谷川隧道を紹介します。

以下nagajisばかりになります。ご了承(ry

画像の説明旧橋 阪急宝塚線の明治橋梁(上)

身近な路線に隠れていた明治橋梁を探した記録。ちょっと長めかつ出てくるモノは地味の極みですが、本人は至って喜んでいます。探索過程をお楽しみください。

画像の説明北摂線描

新設の連載企画。大阪北部に広がる「北摂」地域の峠と道を紹介していくという、これも地味ーな企画です。第一回は北摂入口にある横山峠。

画像の説明徳川道 踏査編第2回

杣谷峠から摩耶山裏を通って有馬街道(鈴蘭台)まで行きます。ようやく、真っ当な徳川道に出会う回。

画像の説明廃道を読む

なぜか竹筋コンクリートについて。残念ながら現物の写真はありません。おもに竹筋コンクリートの性質や製法などについての覚え書きです。

画像の説明

一庫ダム 第3の穴

これはまあ、おまけのような企画。しかしモノは古いですよ。ゲジゲジの写真と追加探索OFFの告知あります。

微妙に記事少なめかも知れないな...

本日のツッコミ(全1件) [ツッコミを入れる]

_ しとろん [みんな面白そうなテーマですね。楽しみにしていますよ。]


2008-01-17 [長年日記] この日を編集

[独言] 風邪ダウンより復帰

溜った仕事を片付けてます。すまぬ>各位


2008-01-25 進捗報告 [長年日記] この日を編集

画像の説明小人(せうじん)なので閑居して不善を為している。時事お笑いネタ、3つの技術的問題点の第一段階をクリアしたものの、第二段階でつまづいて、こんなこともあろうかと用意していたフェーズBに移行した。写真はその成果物。実はこの後精度の難が発覚して同様のものを作っている。これだけで2日潰れた。

余計なものに手間をかけるのはnagajisの悪い癖だ。しかしその癖を磨き上げれば突き抜けた何かになれるかも知れない。これまでずっとそうしてきたし、今後もたぶんそうして生きるだろう。おれは損な人生で構わない。完成しなかったら、まあ、それまでよ。

[ORJ] 次回原稿

旧橋13の後編を90%書き上げ、14を90%書き上げ(メモランダムがつくかも知れないが未定)、廃読を先行して進めている。で本日、TRDBのネタ×2(すでに倶楽部で公開している隧道の追加情報)、北摂線描のネタを仕入れてきた。やばいのは徳川道だ。

徳川道はこの先が最難関になる。航空写真、当時の地形図、その他を駆使しても道筋が判然としない個所が中盤にある。これをクリアしさえすれば・・・なのだが。

あと、今回は「なぜ廃道なのか」書かなきゃとも思う。結局おれの企画になるのか・・・という思いはある。誰も喜びゃしないったら。

[web] 参照元

tDiaryの新しい版が出たというので先日入れ替えてみたのだが、参照元スパム対策が施されたせいか、参照元リンクが表示されなくなった(設定を変えてもなんしかうまくいかない)。寂しくなるが、まあいいか。時期を見てもう少し設定を学ばんと。ちなみに更新用ページには表示されている。

画像の説明奇妙なポテンシャルとまではいかないので独言。本日見つけた店。焼肉と麻雀まではかろうじて脈絡がありそうな気がするが、続く緑色の文字によりカオス化が加速する。刀剣を売っているのだろうか。刀剣で遊べるのだろうか。リーのみ裏ドラ6とかであがったら袈裟に斬られた上で焼かれたりするのだろうか。そういう殺伐とした想像とは縁遠い、ちょっとポエジーな建物なのもかえって恐い。

[奇妙なポテンシャル] #28

そうしておいて奇妙なポテンシャルについて考察するnagajisは卑怯だ。

柳田國男「巫女考」に、土佐国でのとある神事の事が紹介されている。主人公となるのは十歳より十二三歳までの童女二人、七日の決済の後に白粉装束にて祭祀に望む。祭の朝その耳に神主が祓いの文言を囁けば忽然と眠りに落ちて神輿遊行の間はもとより祭が終わるまで眠り続けるという。かの二人は神の依りたまう形代になるわけである。

で、目を覚まさせるには二つの方法が伝わっている。一つは白粉を落とすという方法、もう一つは額に墨で「大」の字を書く、というものである。

なぜ「大」の字なのかは翁も説明されておらぬ。「人」ならば人心に戻るという意味が導かれ得ると思うのだが一本少ない。逆に一つ点を増やしたらちょっとどうかということになってしまう。人権蹂躙である。やはり「大」なのだろうなと思い、その意味をつらつら考えているうち、突然

額に形容詞を書くと意味深だ

ということに気づいた。

額に「大」。何が大きいのか。お鉢が大なのか意識が大なのか、あるいはそれ以外の何かが大なのか。考えさせるではないか。「肉」「米」「骨」などの名詞を書く例は今日においては特定の人物のイコンとして定着しておりまたそれを真似ることへのコンセンサスが得られている。それはもはや奇抜でも酔狂でもあり得ず、時にはある種の哀愁まで引寄せてしまうことがある。これからはやはり形容詞であるべきだ。

例えば「悲」。わかりやすいストレートな状況説明になり得る。書き言葉の末尾に(悲をつける例があるがそれが回り回ってボディランゲージへと戻ってきたと考えればよい。出勤前通学時に悲しい出来事があったならそそくさと額に悲。どんなオフィスでも、忙しくて構ってもらえない場所でも、きっと誰もがあなたの置かれた状況を察してくれることだろう。

例えば「長」。話の回りくどい上司と顔をあわせる打合せ、堂々回りを繰り返すばかりで時間が過ぎていく会議、そういう場に望む時には額に長。微妙に意味が取りにくいところがミソだ。相手はそれがなぜ長いなのかを考えるうち己に非があることを自ずと悟ってくれることだろう。余計な軋轢を産むことなく、その場をうまく切り抜けられるに違いない。

という処まで発想がいって我に返った。オチはない。そんな超人がいたような気もしてきた。


2008-01-26 [長年日記] この日を編集

[奇妙なポテンシャル] #29

本日の昼の憩い・昼の文芸。

ムロアジの横に室生犀星と辞書に出ている 何かおかしい

それはまさに奇妙なポテンシャル。興奮して投句者の御名を聞きそびれたのが遺憾だ。


2008-01-27 一庫穴OFF終了、そしてそれ以外の長い長い独白 [長年日記] この日を編集

[ORJ] 写真多めです

参加者2名計3名。実は予想外に賑やかな探索だった。収穫も上々なり(最後にちょっと時間をオーバーしてしまったのはアレですが・・・)。お疲れさまでした。詳細はまた次号にて。少し写真をupしてみる。

画像の説明発電所側から見て2つめの隧道。湖岸道路の法面の落石防止ネットのアンカーにされている。ちょっと面白い使い方だ。反対側は意外かつ非常に目立つ位置に口を開けている。ただし南京錠つきで、(合法的に)入ることはできない。

画像の説明 ちょっと山行が風。キャッチコピーの繰り返し点が良い味を出している。生涯のどこかで飲んだことがある記憶があるのだが。中部地方では今でも手に入る?

画像の説明探索終了後、独り食う遅い昼飯。実はそういう昆布があるものだと考えていた。最近いろんな具が出てるみたいだからな。

…え、OFF報告になってないって? 当然だ。そんなに広い心の持ち主じゃないのよ>nagajis

車のおじさんの案内を済ませたあと、りんどう橋で別れ、自転車を回収したところでちょうど3時。時間が余ったので、朝行き掛けに寄っていた某鉱山跡へ再度足を運んだ。最近知ったのだがいわゆる多田銀山は銀山の辺りだけでなく広範囲にわたって鉱床があったらしい。その一つに奇妙山銅鉱床がある。奇妙山とはいまの知明山、つまり一庫ダムのまん中にそびえるあの山だ。

朝は15分程度の短い探索だった。石垣や周囲の谷を巡る小径、そして潰えた坑道らしきものを見つけていた。それがたぶん、全てだろうと、たかをくくっていたのだが...その奥に本体はあったのだ。

画像の説明ズリ。激しくズリ。江戸時代からこの状態のズリ。

画像の説明 画像の説明穴、穴、穴。
画像の説明

最後の一つ(10mほどで終わっている)を除き、いずれもフツーには入れない、立坑だ。ヤバい。ヤバすぎる。
すぐそこで塞がっているのかも知れないが、あのズリの量だ。奥が深いか、あるいは自分が見つけられなかった別の坑があるのかも知れない。

画像の説明多田の銀銅山は石英脈に混じって析出するタイプのものだという(多田では「ひ」と呼ばれた)。それっぽいものをズリから一つ拾ってきた。←の位置に水平に石英脈があって、黒っぽい鉱石が詰まっている。矢印の反対側にわずかに緑青が吹いている部分もある。

画像の説明下流の沢にはスラグも見られた。石に叩きつけてみると案外簡単に割れる。割ったときは綺麗な黒褐色だったのだが、空気に触れたせいか錆びてしまった。それでもこの造型はなかなか面白い。

さらに帰りがけに次回の北摂線描用の補完ネタを仕入れてきた。まさかあんな所に栄南団地がありアレがあろうとは。だが方角は確かに合っている。寄寓というか執念というか。

[独言] おまけ情報

平野にあった能勢電鉄三ツ矢鉱泉引込線(跡?)が消失。一昨年の5月にはまだあったのだが...。

画像の説明その時の写真。ホームセンターの敷地の一部になっているうえ、そのホームセンターがつぶれてしまっていたために立ち入り出来なかった。奥に見える段差の辺りが引込線のあった場所で、遠目には煉瓦積みなども残っていたように見えたように記憶する。

画像の説明 先日通った時、このホームセンター跡が跡形もなくなくなって更地になっていた。痕跡は微塵もない。三ツ矢サイダーの塔はかろうじで遺されている(写真左手の赤い頭の塔)。

無理してでも立ち入って写真を撮っておけば良かったかな・・・。

たまたま立ち寄った古本屋でたまたま入手した「街道を読む」(105えん)を読んで、司馬さんがうちの田舎に訪れていたことを知った。

飛行機で国東に着き、国東の半島を廻らずに(というのが「街道を読む」らしくて面白い)日出→別府→横断道路を通って由布岳の肩を越えて由布院へ(このルートを須田画伯が一度通ったことがあるというのも意外、確かに印象に残っただろうという眺めの峠だ)。翌日水分峠を越えて玖珠町の角牟礼(つのむれ)城に行こうとしている。

角牟礼城は今でこそ「穴生積み」が有名になった(なってないかも知れないが)戦国時代の山城跡で、町がポスターを作ったりするような場所になったが、当時は町の人はおろか役場の人間も知らなかったようだ。そちこちで尋ね回った結果、三島公園にたどりつき、そして司馬さんは角牟礼城のかわりに末廣神社を「発見」する。

末廣神社は久留島藩第八代藩主の久留島通嘉によって作られた、神社とは名ばかりの城郭だ。小高い山をぐるりと取り巻く石段石垣、天守閣の位置に鞘堂つきの本殿が置かれている。外様大名だった久留島藩は城を持つことが許されなかった。その鬱憤を晴らすために城まがいのこの神社を建てたのだ。そういう事前知識のないままやってきて、末廣神社に出会った司馬さんの驚きはいかほどだったろうと思うし、その本質を見抜く目も確かだ(探していた城がいつのまにかこの神社になっているような感じがしないでもないが。司馬さんは角牟礼城址へは至っていないようだ。何しろ歩いて数十分の山の上だしな)。

司馬さんお得意の「穿ち」もふるっている。役場や町の人がこの「城」に疎いのは、建設に狩り出され虐げられた先祖の記憶が冷淡にさせるのではないか、というのだ。たしかに神社の麓には「喜藤次泣かせの石」という大岩がある。庭石にするために運んできたもののあまりの重さに立ち往生してしまい、陣頭指揮を執っていた庄屋の喜藤次が地団駄を踏んで泣いたという逸話が伝わっている(そこから加持祈祷したりなどしてようやく今の位置に運びおおせた。何しろでかい。畳が八枚敷けるほどの大岩だ)。そんなこともあって、通嘉をダメ大名扱いにしていさえする司馬さんである。

確かに通嘉はそういうタイプの藩主だったようだが、彼は久留島藩400年の退屈な歴史の中でも際立った存在で、他の歴代藩主はそれほどの圧政者ではなかったようだ。末代の藩主などは一汁一菜の食事に質素な籠、時には籠を使わずに歩いたりすることもあったとか。通嘉自身も、神社に置く手水鉢(これがまた法外にでかい。八石入る)を作らせる時に「石の粉一升を穿り得たものには銭一升を与える」などという競争をさせたりするくらいの愛嬌はあったようだ。

真実はもっと別のところにあったのだと思う。大分県人はそもそも「よだきがりや」だ。城のようなものがあっても「そういうもの」としてしか扱わない。活用するのがよだきいのである。そんな町が我が町玖珠町であり、その停滞が我慢ならなかったから飛び出してきた私だ。彼の肩を持つわけではないが、通嘉公みたいな人がいなかったら、もっと寂しい町になっただろうと思う。


2008-01-28 うまくまとまらんちん [長年日記] この日を編集

先に北摂線描のpdf化にかかる。原稿を書く段階ではレイアウトのことなど(ほとんど)考えていず、せいぜい「この文書と写真を組み合わせて・・・」程度のことしか頭にないため、実際に流し込んでみてはじめて文書に合った写真が同じページに収まるかどうかわかる。本来の雑誌製作からすればものすごく適当なやり方だし流し込んでから文書を修正することも再三に及ぶ。しかしこのほうが好き放題に書けるので自分には合っているように思える。最近はそんなやり方に慣れてきたせいかテキストエディタでテキトウに書いた分量が意図した通りのページに収まってくれることが多い。こういうつまらない能力だけは磨かれてきている。

一庫ルポはちょっと苦戦している。前回と同じようなルポにするのは芸がないし、ちょっと勿体無く思えてきた。産業遺産的にも面白い物件なのではないかと思い始めているのだ。しかし発電所遺構という畑違いの分野なだけになかなかうまくまとめられない。構成は「前回のあらすじ→発電所歴史概観→地形図・航空写真・前回の探索結果の写真で発電所施設を俯瞰→残された区間を押さえるルポ」という流れになると考えているが、ずいぶんな時間をかけてようやく発電所歴史概観まで行けた。しかもこれが、たった2・3ページ分だ。理解が出来ていない→噛み砕いて説明できない→無理をするので流れが悪くなる→さらに理解不能、という悪循環の入口をウロウロしている。

 産業遺構的な面白さがあると感じている部分も根拠薄弱といえばそうなのだ。ただ単に「水路隧道なのに素堀だ」「しかも数百mクラスの隧道が残っている」「うえにコンクリートの水路橋が遺されている」という3点あって、それしかないとも言える。そもそも他の発電所に比べれば圧倒的に小規模だ。客観的に見ればそれほど珍しいものではないはずなのだ(面白いと思うのはnagajisくらいか)。

…というわけで例によってここで愚痴る次第。

[独言][ORJ] 夕方追記

昼から作業再開。フェーズB・最終段階に突入。誤差±1mmを無視して無理矢理突っ込んだが、はて、どうなることか。今回は慌てずじっくり固まるのを待つことにする。

これでうまくいかなかったら・・・考えるだに恐ろしいことである。

[ORJ] 払い込み用紙が底を尽きた&封筒が残り少ない

CD発送用の払い込み用紙が底を尽きた。あれだけあったのになくなったのだな。すごいな。こいつはわずかな出費で増刷できるのでそれほど問題にはならない。

が、封筒が残り少なくなりつつある。また購入せねばならないが数百枚単位になるのが引っ掛かっている。捌けるのだろうか>CD。次のCDの製作を急いだほうがいいのか。

本日のツッコミ(全2件) [ツッコミを入れる]

_ しとろん [>(面白いと思うのはnagajisくらいか) 私も面白いと思うよ。 ORJの読者には土木・産業遺産等が好きな人は少ないのかな?]

_ nagajis [そう言って下さると涙が出るほどうれしいのですが。 たぶん私の力不足なんだと思います... nagajisの面白がってる姿を見て面白がってもらうというのを、 まずは目指そうかと思っております]


2008-01-30 特にこれといって思いつかない [長年日記] この日を編集

[ORJ][] 出合発電所水路隧道

画像の説明 しまったなあ・・・。「行っても何もないでしょう」ナンテ言ってスルーした水圧管遺構が、しっかり残っているのを発見してしまった。

OFFの集合場所に向かう途中で撮したこの写真を見直していて気づいた。発電所のあった小尾根(今は「湖畔の駐車場」が作られている)をダム堰堤から撮ったものだが、これにバッチリ写っている。角度やら何やらも勘案すれば、無くなったと思っていた第五隧道も現存している可能性が高い。

うーむ。

誰か行ってみませんか(爆

(かなり傾斜がきつそうなので斜面でつまづいたら即没シュートになりそう)

ちなみに一庫ダムにはライブカメラがある。自分で操作ができて面白いが、肝心の場所はちょうど左手の尾根に隠れて見えない。

[土木デジタルアーカイブス][近代デジタルライブラリー] 発電所関連

カオス化進行中のnagajisは普段使わないカテゴリを使ってみようと思ったのに乗じてまた新しいのを作る。これ以上散らかすなと。

出合発電所についての情報を探していたら近代デジタルライブラリーに電気事業要覧なるものを発見。これによると移瀬にも発電所を作る計画だったらしい>猪名川水力発電。その他水路延長/隧道延長/水圧管直径などなどまで判明。水路総延長の2/3が隧道ってのはすごいことのような気がする。そのくせ出力は300kW/hなのだけど。大規模なのか小規模なのかよくわからない位置付け。

発電施設の基礎については土木学会付属図書館デジタルアーカイブス発電水力などなど。知っているようで知らない発電所の基礎がわかります。

水路つながりでは最近上下水道なんてのもある。ただしあの水路橋の断面の謎は解明されず。

[独言]  

フェーズBの結果はまだ恐くて見れてない。明日。

[] blogっぽい何か

千円札の裁断くずで野口英世像、日銀福島支店でお披露目

行員氏の最後の一言にだけ実感が湧いた。

史上最大の作戦を実施 近畿6府県警がサミット控え警備訓練

ラジオで聞いて心に残ったニュース。耳で聞いたときには「『サミット反対』と叫びながらジグザグ渦巻きを繰り返すデモ隊に対し…」ということだった。今でもあるのだろうか>渦巻き。微妙に奇妙なポテンシャル気味だが全共闘世代への憧憬のようなものがある小生ゆえに考察は止めておく。

もう一つ、重要なニュースがあったように思うのだが、その報をネットで見つけることができなかった。国土交通省と文部科学省が共同で事に当たる、歴史景観を守るための法律の法案が今日提出されたとか何とか。確か、文科省管轄の景観法と国交省の古都保存法とを一緒にしたようなものだったような。さらにうろ覚えをタレ流せば、近代化遺産、近代土木遺産のような新しい文化財にも深い関連のあるものだったような...。

肝心のことは忘れるnagajisだ。え。どうにかならんもんかいな。

…あった。これや。22日頃にはもうニュースになってたのね。

地域における歴史的風致の維持及び向上に関する法律案の閣議決定について

基本はいわゆる古い街並の維持保存を意図するものだと思うが、概要(2)のウに「歴史的風致形成建造物」がある。その土地の景観を形作る古いもの、なので地域に根ざした近代化遺産や土木遺産なんかは入るんじゃないか。

市町村が風致景観計画を作り、文部科学大臣、農林水産大臣、国土交通大臣が認定する。認定されれば文化財の補修や周辺整備などに対して費用の半分を補助。登録文化財でも補助はあったと思うが割合は低かったんじゃなかったっけか(うろ覚え)。


2008-01-31 しまったなあ・・・ [長年日記] この日を編集

なんで口挟むかな>おれ。きっとボロがでるぞ。

[ORJ][企画] 植物の名前を知らない

nagajisが阿呆であることを書いて罪滅ぼししておこう。次号の「北摂線描」で取り上げる予定の峠に、とても特徴的な木が立っていて、「これこそ旧街道の目印だ!」などと息巻いていた。高さは20mくらい、樹皮はサルスベリかマダを剥いだ杉桧のようにつるつるで、くるりとめくれような格好で皮が剥けている。葉は線形の互生だ。

nagajisは可笑しいくらいに植物の名前を知らない。散々調べ回って、植物図鑑やら樹木図鑑やらを何冊も当たった結果、ようやくそれが「ユーカリの木」であることがわかった。

ものすごい脱力感。ゴルフ場の建設の時に植えたんだろう。

[奇妙なポテンシャル] #30

上記の樹の名前を探していて、ふと思った。

高見山のオオイチョウ

ありそうな気がする。

[ORJ] フェーズB成功

その脱力感を埋めるべく、もう一つの進行中企画に没頭する。フェーズBは成功。一気に最終段階に入る。しかし誤差が大きすぎる・・・本物でもこんなに汚くないぞ。tanβも何もあったもんじゃない。空き缶を外す瞬間が恐い。

[web] ○C

昨日だったか、/.j見てて2008年になってないのに気づいて慌てて直した。小心者だからこっそり直したよ。

土木学会附属土木図書館デジタルアーカイブスの橋梁史年表が正式公開になってる。準備中のところをつついちゃったのかな・・・。
須川橋梁のデータを見つけた頃はアーカイブストップの*印にリンクが張られてた。Googleか何かで文献リストのページが引っ掛かって、それで検索ページに遡ったんだと思う。トップに戻って、まさかこんなんにリンクが張っていようとは思わなかった。有り難く使わせていただきます。

Namazuってのがいいな。こういうの好きな人がいるのだろうか>中の人


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