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旧道倶樂部録"

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1941-09-01 二冊目 [長年日記] この日を編集

[陸幼日記]第二冊 昭和十六年九月一日起

第一学年第三学班

〔交換済印、落款〕

[陸幼日記]自九月一日 至九月十四日}夏休暇

〔内容別冊〕


1941-09-15 [長年日記] この日を編集

[陸幼日記]九月十五日 月曜日 曇

四時起床し、藤崎宮祭なる故、参拝し、七時半帰校したり。以後校庭にて帰校謹告・寝室自習室教室の整頓・月例身体検査・愛校作業等行いたり。特に体の太りたるは嬉しく感じたり。愛校作業も、特別方法を発明したり。発明々々の今日に於てよき事なり。今日より日課時限変更し、授業なき故、非常に暇あり、たいくつしたり。此の意気ならば中期もおし通すならん。


1941-09-16 [長年日記] この日を編集

[陸幼日記]九月十六日 火曜日 晴

今日より授業始まりたり。一日中休暇後急に鍛えたるため体がだるくありたり。体操の際続〔練〕習の交[糸+果]〔効果〕ありて懸すいが軽く五回出来たる事は我の悦とする所なり。特にきつきは此の時に於て表われたり。走ること、跳ぶこと、けんすいが運動にて最も良きものと聞く。


1941-09-17 [長年日記] この日を編集

[陸幼日記]九月十七日 水曜日 晴

昼間に於ては気温三十度前後ありたり。然して風一つもなかりき。故になお一層暑く、授業中は気がぼんやりなしいたり。午後の校外訓育は藤崎台の段山に行き、西南之役に就き話を聞きたり、菊池電車往復電車なりき。暑きこと此の上なし、然し佐倉の練兵場にて教練をなしいる兵の事を考えると一部分なり。これにてはだめとむち打ちて歩きたり。


1941-09-18 [長年日記] この日を編集

[陸幼日記]九月十八日 木曜日 晴

五時半非常呼集あり、満州事変記念なるが故なり。始めに三番なりたるが、軍帽と戦闘帽を間違えたるため取かえに行きたり、それ故に四十八番となり残念なり。間違えてあわてる、これ最も戒むべき所なる事を感ぜり。〔欄外朱書:急がば廻れ〕誕生会ありき。足の痛みの為、講話後の交換〔サンズイ偏を朱書訂正〕駈足は見学したり。見学するのも行うよりきつき事を知り、見学なしても行わでは何の用をもなさじ。傷が最もさしつかえるなり。


1941-09-19 [長年日記] この日を編集

[陸幼日記]九月十九日 金曜日 晴

足の痛みも、今日に至りてけろりとしていたり。故に教練に加わりたるに、終になり脚畔を失いたり。一日うすら寒く、一昨日に比し、比甚だ大なり。朝の体操等は校庭にて行う如〔く〕定まりたり。すぶりをなすも良き運動哉。


1941-09-20 [長年日記] この日を編集

[陸幼日記]九月二十日 土曜日 晴

航空記念日行事として空中線の見学をなしたり。然し、わずかのみなしたり。故に愉快ならざるなり。青年体操訓練・愛校作業等も行われたり。体操は中学に於て、なしいたるため容易なりき。作業も鎌を用いたるため、能率上りたり。夕食後運動班会合行われ極めて愉快なりき。一日愉快にて過す。


1941-09-21 [長年日記] この日を編集

[陸幼日記]九月二十一日 日曜日 曇

五時十分起床四十分食事、六時二十分服装検査あり、ニュース会館にて八時より「勝利の歴史」を見学したり。面白からざりしなり。偕行社に昼食し帯山練兵場にて飛行機の飛び争いを見たり。日食は十三時四十九分食尽。七十四%なりき。見る事を得たり。愉快にすごす。


1941-09-22 [長年日記] この日を編集

[陸幼日記]九月二十二日 月曜日 曇時々雨

位置実は常日より早く過ぎたり。随意自習と休日が最も楽しみなり。近頃になり、授業が何となく一日の楽しみの如く思われたり。運動時に愛校作業あり能率百%なりき。随意自習中続けて勉強したり。或人曰く、「貴様が四十五期生で最も勉強をなす」とかく云われて嬉しかりき。苦は楽の種、今後も大いに学ばん。学ばずに出来ぬはあたりまえなり学びて出来ぬはやむを得ぬ事なり。力ありかぎり学ばん。

〔欄外朱:同感〕


1941-09-23 [長年日記] この日を編集

[陸幼日記]九月二十三日 火曜日 晴

秋季皇零祭なり。一時間余にて菊池に達し一一〇・一一八部隊を見学、広さ立派さなどに特に驚きたり。飛行場見学は六・七才の時なしたのみ、これにて二回なり。然し最も印象に残れるは今日なりき。内野中尉殿と一日共に遊びたり。航空士も面白からん。今さらに軍隊の厳しきことを知る。青年将校はたのもしき物〔もの〕なり。我あと七年なり。然し瞬〔誤字訂正〕く間に過ぎ〔ぐ〕るならん。


1941-09-24 [長年日記] この日を編集

[陸幼日記]九月二十四日 水曜日 雨後曇

雨降りたる為演習なきと喜びいたり。然るに午後に至りて雨止みたるため、行われたり。賢積寺台へ行き西南役の話聞く。ぬかるみの行軍なりたるため、軍靴の手入に困りたり。生徒監殿出張。


1941-09-25 [長年日記] この日を編集

[陸幼日記]九月二十五日 木曜日 晴

教育総監部本部長閣下の熊幼御巡視ありたり。学科に教練に吾等を視られたり。会食なり。芝生植工の作業を行う。十年後の熊幼が思いやられたり。其の時となり、今を思う心ぞ如何。


1941-09-26 [長年日記] この日を編集

[陸幼日記]九月二十六日 金曜日 曇

夕になりて急に冷え、ゆうべかぜをひきたる感せり。術科に剣術を行い、ついで運動班会に剣術を行いたるため掌に豆を生じたり。これによりわかる。未だ剣術の修養が足らざると。勉強は一日の楽となりたり


1941-09-27 [長年日記] この日を編集

[陸幼日記]九月二十七日 土曜日 晴

午後内務検査(体操帽・帯・銃剣)あり。久し振りに随意運動行い、大いにあばれたり。自習中も大いに自習をなしてあきたり。愉快に一日が暮せたり。正義は必勝す。と心に固めたり。

〔「正義は必勝す」に朱線、欄外「然り」〕


1941-09-28 [長年日記] この日を編集

[陸幼日記]九月二十八日 日曜日 曇

服装検査なく、以後十四時に至る間独逸語図画をなしたり。為に頭ぼんやりとなりたり。休日はやりたくなし。集会所へ行きても面白からず、何を行いても面白からざる日なりき。独逸語はやれば面白きものなり。其れをなさゞりし事は残念なり。


1941-09-29 [長年日記] この日を編集

[陸幼日記]九月二十九日 月曜日 雨後曇

一昨日の急激なる運動の為、筋肉が痛みたり。術科には体操あり。体操時間・随意運動時は、第二の楽しき時間なり。特に八月上旬より練習を始めたる大振り会得し棒上に上りたりたる際は此の上なく嬉しかりき。次に練習をなすは「中振り」なり。追々に上手になり嬉し。

〔欄外朱書「嬉しからん」〕


1941-09-30 [長年日記] この日を編集

[陸幼日記]九月三十日 火曜日 雨

代数・国語の考査ありたり。午後雨中にて教練を行う。然汗出でたり。温度C二十二なりき。授業中は振うが如き寒さなりき。

〔nagajis:「温度C二十二」は縦書き二十二の右肩にC〕


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