nagajisの日不定記。
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全線調査してきた。正直言って「抜けがけしちゃったんじゃ・・・」と申し訳ない思い。次号で全貌が明らかになる前に、行ける方はぜひ行ってください。いやマジで。こんな物件は、今後出て来ないかも知れない。
地図の必要な方はメールでお送りします。nagajis@blue.ocn.ne.jpまで。自転車の担ぎ込みで全線踏破に計9時間、ただし実質的に自転車に乗ったのは西笠取黒出〜横峰峠〜醍醐寺の区間だけだから、山歩きにある程度慣れている方なら朝9時に醍醐寺を出発すれば日が暮れる前にスタート地点に戻れるはず。西笠取からタクシーで帰っても価値はある。nagajisが言うんだから間違いない。きっと。恐らく。多分。おもへらく。
なんとなくpdfの製作手順を書いてみる。
最初にQuarkやIllustratorでページを作る。手持ちのバージョンでは直接pdfを出力することができないor出来ても使いものにならないため、別の形式に保存して、それをDistillerというpdf変換ソフトにかけている。distillという動詞は「蒸留」の意味だそうで、確かに変換前のファイルからすれば驚くほどスリムになって出てくるのが心地いい。ただし変換には1ページ平均1分強、画像点数の多いもので数分かかる。うちのマシンは非力だしね。
基本的に、pdfのファイルサイズは画像の大きさ(解像度)で左右される。ここでいう大きさってえのは画像の密度と考えなせぇ。拡大してもザラつかない、密度の濃い画像にすればするほどファイルサイズはでかくなるのす。で、pdfの画像の大きさはDistillerを通す時に決められる。上限でこのくらい、画質はこのくらいと指定してやれば、越えるものはそのサイズまで自動的に下げてくれる。
もちろんpdfにした後で画像をレタッチして解像度を下げることもできるけれども、不思議なことにDistillerを通したものとレタッチしたものとでは同じ解像度にしてもpdfのファイルサイズが違う。Distillerを通したほうがはるかに小さくなる。Acrobatで別名保存しても同様。このへんの仕組みが未だによくわからない。
1024×768の画面で見ることを想定すると、一画面で見るだけなら解像度は100〜150dpiくらいでいいと思う。実際、表紙や次号予告の背景画像はそのくらいか、72dpi以下にしているものもある。ただし今回のTUKA氏の企画のように本文文字まで画像にしているものは少し解像度を高くしないといけない(ここだけ文字のアウトラインがかからないからね)。さらに拡大表示に耐え得る画質にしようとすると300dpi以上は必要だ。特に全画面に対する割合が小さな扱いの画像など。このへんのバランスは、考えてないようでちゃんと考えながら調整しているつもりだったりする。
出来上がったpdfは連結して、しおりをつけたりリンクをつけたり。リンクを貼る作業は1.リンクを設置する範囲を選択(ドラッグ) 2.リンク先を表示or指定 3.OK押す、という作業の繰返し。URLリンクはもう1手間、BACKリンクはさらに2手間ほど工程が増える。一つ二つではたいした作業ではないのだけど、誌面全体分をやろうとすると小一時間どころの話ではない作業になってしまう。
このリンク貼り作業が地味に大変だ。しかも統合版と分割版の2種類を作らねばならない。同じことを2度3度繰り返すのははげらしいし、できるだけ手間やミスを防ぐために、いろいろ工夫はしている。例えば最初に分割版のページをしおりやリンク込みできっちり仕上げておいて、最後にこれらをつなげてから、目次からのリンクやしおりの配置などを調節すれば、少なくともリンクを2度貼る必要はなくなる。
しかしこれをやるにはよほど分割版をしっかり仕上げておかないといけない。後で間違いが見つかったら2つとも修正しなければならないからだ。文字の一つ二つならまだAcrobatで直せるけれども、行がずれていたりして1ページまるごと差し替え、なんて日には目も当てられない。そうなると冒頭の別形式で保存して・・・という所まで戻らなければならぬ。
しかも悪いことに、pdfを直接いじるソフト(Acrobat)では文字や画像のコピー&ペーストはできてもリンクのコピペができなかったりする。pdfのリンクは本文や画像とは別の次元のもので、先述のような作業が必要になるし、同じリンク先のリンク---例えばbackボタンのリンクなど---を作りたいときは馬鹿正直に一つひとつ指定or入力し直さなければならない。1ページ丸ごと差し替える必要がある時にもリンクを作り直さなければならんので同様に困っていた(ページまるごとの差し替えは、新しく作り直したpdfから文章+画像をコピペしてくることで今は解決している)。このへんは上のバージョンで改善されているんだろうか。
解像度を最適にする、というのも同様に苦労する。連載もので勝手がわかっている企画ならいいが、新しいデザイン?のページになると最適解を見つけるために解像度や画質を変えて何度もテスト出力する。経験的に言うと解像度より画質の選び方で大きくファイルサイズが変わるようだ。無闇やたらと重いページにはならないように気をつけてはいるけれども、その辺りのノウハウを書いたページなり参考書なりを見たことがないので、すべて手探り状態でやっているのが現状。何かよい参考資料はないものか。
これでも自分は、ORJをHTMLで出すよりは楽だと思う。というのも、HTMLにし出すと連載企画も全て一から作り直さなければならないだろうからだ。HTMLの性質上、自分の思ったようにレイアウトするのは至難の技。しかもブラウザごとの検証だとかリンクチェックだとかし出すと、今すぐ今のpdfのクオリティ以上のものを作る自信がない。プロのデザイナーに頼むとかしないことには。
以前一時期、軽量版を作っていたことがあったけど、その時は最終の統合版をAcrobatのレタッチ機能で後付け修正していた。どれくらいかかったか忘れてしまったので今号で試してみたところ、ちょうど1時間かかった。作業に集中すれば45分くらいか。その割にはサイズが半分にしかならず。もっと下げるにはDistillerにかけてリンクを貼り直して(あるいは全ページコピペで)という作業をせねばならぬ。正直言ってそこまでする気力がないと思う(特に発行前後のドタバタ具合から鑑みるに)。
リスクを背負わずにいいもの・新しいものが作れるもんか>某幹部。非常にうまく言い回してはいるが結局は自分が苦労したり手を煩わせたりすることが嫌なだけなのだ。何が訴訟か、1か10かしか言わねえのはどっちだ。
お前の下で人が育たない、っていう理由がはっきり解ったよ。