nagajisの日不定記。
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ひとくくりにしてしまいがちな「おもしろい」という感情だが、分析するとさまざまな成分なりベクトルなりが含まれている。例えば英語のfunnyとinterestingのように。
アホして笑う面白さはそれはそれで捨て難い。けれどもfunniesばかりでは揺り戻しの空しさがキツい。喉が渇いて死にそうな時に炭酸飲料をガブ飲みしたような、一時しのぎの癒しにしかならない。
知的好奇心を満たすinterestsは、先のたとえを引っ張るならコーヒーみたいなものかも知れない。時に興奮し時に心を落ち着かせる妙なる飲み物。かといって飲み過ぎれば体に毒だ。酒に例えたほうがいいのかも知らぬが、寝るためにしか酒を飲まない私にはかえってピンとこないのでやめておく。
最近、世の中にはfunniesしかないように思われる。そうして人も大半はfunniesを求めている。それを嘆くのではない。世の中の大半がfunniesでできあがっていて、本質的なものは決して表に出て来ず、そのことに些かの不満もない人が大半であるということにもっと早く気づくべきだった、という反省をしたい迄である。
とある偉大な先輩の残してくられた箴言に「楽しむことと楽することは違う」というのがある。ここでいう「楽しい」はinterestingに属するものだろうと思う。何かinterestingなことをする、あるいはinterestingなものを作るにはそれなりの労力を要する。ORJの原稿も然り。チョチョイのチョイで出来るものは、funniesにはなるかも知らぬがinterestsたり得ることはない。ここ数カ月間に書いた原稿を読み返しつつそんなことを考えている。
といっても、時間をかけたからといって良いものができるわけでもないのだが>nagajis。もうお笑い担当でいいんじゃね? とか思う。などと投げやりっぽく書いてみたくもなる。この点においてnagajisは大阪人にはなり切れない。かといって最早大分県人でもなく、強いて言えばさまよえるナガトミ県人でしかなく、流浪の果ての安住の地はどこにも存在せず、岬のをちにはただ蒼き海があるばかりなのだった。
そんな時は津軽海峡冬景色を歌いつつアイヌモシリに渡航すれば良いと思います。半壊廃橋、廃道の美しい峠、四世代トンネルなどでネタを集めながら黄昏られますよ。<br><br>もちろん、本が無事発行されてから。<br>楽しみにしておりますので頑張り過ぎずに頑張ってください。
いつか行って見たいです・・・津軽・・・<br>冬に行くとカチコチになってしまいそうですが>nagajis