nagajisの日不定記。
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ここ数日痒みに魘されているせいか、例の自己矛盾が首をもたげてきて尚更つらい。書いて伝えることにいかほどの意味があるのか。
意外に思われるかも知れないが(そんなこともないか)、何も廃道教を布教するべくORJを書いているわけではない。時に廃道の価値云々を力説したりもするけれどもある意味タテマエである。真にやりたいことは「廃道を描くこと」、この一点に尽きる。要は書きたいから書くのだ。それで(社会の最底辺的であるけれども)生きていけるから書いているのだ。
ではなぜ書くのだろう。考えれば考えるほど不思議になる。人が知らない光景を見てきたことを自慢する段階はとうの昔に通過した。書いて自身の感性を試すためでもなければ廃道の価値を高めるためでもなく、ましてや自身の名声をあげるつもりもない。たかだか数百人の人々に知れ渡ったところでそれこれの価値が高まるわけでもないだろう。それが目的ならばタダで見られるネットで後悔公開すればいい。
書いて残すという行為はある種の業である。A・ビアスは悪魔の辞典で『辞書編纂者』の項目を設け、「言葉の無限の発展を妨げる者」とか何とか皮肉った。見事な寸鉄であり彼自身の内省でもある。書くという行為は多かれ少なかれそういう側面を持っている。その道に起こったであろうほとんど無限に近い出来事を、有限の興味と力とで書き表そうとすることは、ほんの一部分を切り出して己の言葉で記すことは、それ以外のことごとが後世に伝わる可能性の芽を摘み取る行為である。いっそのこと沈黙してしまえばいいのに、と思うことさえある。無限を描き尽すことはできないのだから仕方のないことなのか。そういう可能性に思い至っていながらかく手を止められないのは、この痒み同様仕方のないことなのだろうか。
自身が大切に思うものだから、その思いが書くことに反映されているのは確か。大切に思うものを守るため、表層だけを見てあげつらう愚に対抗したい。あなたが「コエー」「スゲー」で済ませている光景に無数の歴史が潜んでいることを伝えたい。しかしその思いも、裏を返せば自身の価値観を人に押し付けるものであって、ことこの国では忌避されがちな行為である。自分自身そういう押し付けに弱い(すぐ乗るという意味ではなく過敏過剰に反応するという意味で)というのもひどく矛盾している話である。
生きていくためにORJを作っているというのは、半ば当たりで半ば外れだ。むしろその逆、そうやってしか生きて行けないから書いているのであって、それはそれで一見書生気質で良さそうに見えるけれども、要は自己満足の自慰行為/示威行為でしかなく、それが社会全般の福祉に貢献するようなこともあるまい。同じ興味を抱いている人々の万分の一の参考になる可能性はあるにしてもだ。
生きた証? それも違うような気がする。むしろnagajisの痕跡は要らない。失われつつある何かが残りさえすればいい。nagajisが書いたものを足げにして正しい事実を見つけだしてくれる人を望んでいるのだ。参考文献をことさら列ねてみたりするのもそのためだ。そこから本当のことを見い出してくれる、まだ見ぬ適任者に宛てたメモ書きに他ならない。
そういう思い違い・韜晦じみた言説を振り回して、nagajisというものを爆破解体してみたくなる昨今。こういうテの文章がいちばん嫌われるからな。沈んだ気分の時は沈んだことを書いたほうが気が晴れる。あとで見直して独り赤面するのもいいだろう。
高校時分の友人に同じ読みで同じ苦労をしていた者がいて、何となくそうだろうと思い東大明朝で書き直して送ってみた。間違っていたら申し訳ない&決してストーカーではありません>神奈川の方。
(#108が2つあったのでこっそり直した)
単なる思いつきで書き連ねた、6/30付の「きじでかいたい」。その後いろいろ出てきたので別項立てすることにする。
生地で描いた胃。
危・字で懐胎。
貴寺で解体。
雉子刑事遺体。
Kiji-deca異体。
素地で買いたい。
忌事で欠いた猪。
キジデ科イタイ。
キジデ貝たい。
生地でかい帯。
キジデカイ帯。
「帰」「痔でか?」「痛い」。
喜字で書いた意。
企仕で戒体。
既時で海退。
生地de芥蔕。
機事で飼いたい。
危事で壊頽。
棋峙で懈怠。
後半はgoo辞書に頼った。そもそもの文章が日本語文法的にどうこうというのは棚にあげておく。なぜならばそういう役立たずなものを記事して追究するのが奇妙なポテンシャルだからである。えっへん。
(記事で、か…。イタい)
記録撮影の道具一切持たずに“探索”というのはいかがでしょうか?目に焼き付けるだけ。想うだけの旅。時間の無駄。一切無意味、かも知れませんが、それが気分転換になるかも、と勝手無責任な事を言ってみたり…。
おお、その発想はありませんでした。示唆に富んだご指摘感謝です。