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旧道倶樂部録"

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2012-12-20 編集長の権限 [長年日記]

[KINIAS][独言] 於KINIAS

編集長といってもORJの話ではない。KINIASの話である。何の因果か学会誌の編集委員長を仰せつかって3年目。今年も胃が痛い年末が来た。今の時期が学会誌編集の一番忙しい時期である。

ORJのへんしゅーいーんちょーなんて元から形骸化しているから、へんしゅーちょーとか偏執長とか巫山戯ていられるが、学会誌となるとそうもいかない(仕事の軽重を論じてるのではない。結果が自分だけに降りかかるか否かの違いでそう思う。ORJはやってる本人が飢えて死ぬだけだけで済むからな)。最初は何もわからないまま、場の流れ的に、何とかなるだろうと思って引き受けたのだが、その見通しはずいぶん甘いものだったと反省せざるを得ない。引き受けたもののレベルを維持しなければならないことがこんなに大変だとは思わなかった。 成果物を受け取って「へー」で済んでいた頃がどんなに楽だったか知れない。

自分よりもものをよく識っている方々とやりとりせねばならぬ。地位の高い方と亘り合わなければならぬ。恐ろしく気を使う。査読だってそうだ。その論文の良し悪しを判断できる人物を見つけて「これチェックしてね」とお願いせねばならぬ。その人選を編集長一人が背負って黙秘せねばならない。

この編集長権限は重くて重くて敵わない。使い慣れない宝刀だ。覚えたての慣用句で云えば長鞭馬腹に届かずである。もうちょっと広い知識を持って、どんな分野にも一言言えるくらいにはなっていないと、何をするにしても受け身あるいは下手(したて)に出がちになる。そういう編集長は求められていない。この場に於いては。それはよく理解しているつもりなのだけれども、だからといってどうすれば広範囲な知識が得られるかがわからない。「産業遺産」という言葉ほど対象とするモノ・分野は大きい。工場とかダムとかだけ知っていれば済むっていう話しでもない。無論廃道マニアであることなんてこれっぽっちも役に立たない世界である。そういう無知者ですよと開き直ることもできぬ。さすがに3年目だしな。謙虚にならざるを得ず、しかしそれだけでも事は回らない。

大学へ行って良かったと思うことの一つが、論文というものの存在とその意義を理解したことだった。こういう仕組みがあるから大勢の知識を一ヶ所にまとめ積み重ねることができ、利用してまた新たな何かを見つけ出すことができるのだと。人類の英智の結晶が結晶たる所以なのだろうと思い(一般的にどう捉えられるかはさておき)崇高なもののように思えた 。 決してノルマを達成するためにあるのではない。 そこに組み込まれるものであるが故に不純物であってはいけないのであって、生半な覚悟じゃ荷担できないよ、しちゃだめだよnagajis、という話をしてnagajisを躾ておく。とかいっていくつか混じってるけどな既にnagajisのが。

[独言] 無線LAN不調→Etherケーブル交換で復旧

最近なぜか無線LANがプチ切れるわルーター再起動するわ復帰せず無限再起動繰り返すわで困惑するようになり何処ぞから事務局へ向けて毒電波が発せられ活動妨害されているのではないかという疑心暗鬼にさえ取り憑かれていたのだが単にターミナル~ルーター間のLANケーブルが腐っていただけだった。ケーブルを交換したらあっさり直った。そういえば昔も会社でそのようなことがあった気がする。可動部品でも大電流が流れるわけでもない分故障を見落としやすい。

[独言] 上手く言い表せなかったこと

煉瓦刻印<>会社の対応はできるけれども、それ以上の情報(例えばその煉瓦がいつ焼かれたものなのかとか、どのような経路を通ってそこへ落ち着いたのか、誰がそれを積んだのか)とかまで解るものじゃない、というモヤモヤがある。会社によっては使っていた刻印が年によって違ったり、副印(所謂責任印)を使ったり使わなかったりがある。そのへんが体系的に明らかになったら、煉瓦から色々な有益情報が得られて便利だろうと思うけれども、現状ではそこまで行っていない。煉瓦のサイズも然り。どの分類にあてはまるか言うことはできるけれども、それだけで出所を明らかにはできない。

桜塚高校の煉瓦壁は、基部に大阪窯業と岸和田煉瓦が半々くらいの割合で混じっていて、一番最後に積まれたことが物理的に明らかな柱状構造物の天辺にのみ讃岐煉瓦?が使われている。このことから確実に言えることはわずかしかない。

・煉瓦はどこぞの卸商か小売業者から入手したものと思われる。違うメーカーの同じサイズのものをごっちゃにして卸してた/売ってたに違いない。

・柱状構造物は後から作られた可能性がある。もしくはその柱を積むのに好都合なサイズの煉瓦がたまたま讃岐煉瓦?製だったか。これは寸法を図れば解決するか。ただしこの部分に大阪窯業のがあったりもする。もしくは一部損壊して積み直したか。

使われている構造物の建造年が明らかで/会社の刻印の使用期間が妥当で/かつサイズもちゃんと数個平均で出せているようなサンプルを数多く集めれば、そういうモノサシが作れそうな気がするが、かなり大変だ。

あと、それがわかったら何になるか?が見通せてないと。

[独言] KINIASも煉瓦も

厳密性?厳格性?ばかり追っかけてたら息苦しくなることはわかってるつもりなんだよね、これでも。知らない者・追従しない者が発言しちゃいけないような雰囲気になったらそれもそれで問題。原則思い出してみー。


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