nagajisの日不定記。
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昔ライオン座という映画館があった→漢字で書けば獅子座→それじゃ夏の星座になっちゃうじゃん→aikoぶら下がっちゃうじゃん という連想をして、それが一日中頭を離れなかった。こんなくだらないことで笑えるというのはよほど果報な頭をしている証拠である。
六角形のボルトが普及する以前の四角い頭のボルト・ネジの実例について尋ねられていたのだが、どこで見たんだったか思い出せず適当な答えしかできなかった。そこここで見たような気もするのだがいざ写真をほっくり返しても出て来ない。ORJ全文検索でやっと近遺調のときだったことがわかったけれど、肝心のモノの写真を撮ってなくて役に立たなかった。
それが今日、御所駅の入り口の柱に使われているものだったことがわかった。確かにそうなのだ、御所駅も一応一時調査票を書いて提出した。鉄道関係は放っておいても拾ってくださるだろうと思っていて、しかし近くを通ったので折角だから書いておこうと思ったものである。そんな気乗りしない報告だったのでボルトのことまで書いたかどうかは覚えていない。とにかく御所駅の車寄せの柱に使われているのは四角ボルト・ナットである。
ナット側。幅7分ぴったり。座金のほうは適当な金属片を加工して利用したものらしくて幅2寸だったり1寸5分だったりした。真四角でないものもある。
ボルト側。角を少しナメてしまっているので四角には見えづらいかも知れない。触って四角だと確認した。ボルトのほうをナメているということはナットを固定しボルトを回して締めたことになる。ここに使われている四角ボルトは大半がナメられていたので法としてボルトを回していたことがわかる。
管財票は明治29年4月になっている。南和鉄道時代の建設年月をそのまま使ってあるだけでなく構造物も確かにその頃のものだろう。
掖上駅にも似たような庇がありボルト・ナットが使われていたのだが、こちらはすべて六角だった。組手の構造も若干違ったので後年作り直したのかも知れない。あるいはボルト・ナットだけ取り替えたか。御所駅のも六角ナットがいくつか混じっていた。