nagajisの日不定記。
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靖国神社例大祭なり。
四十五期は二泊三日の予定にて雲仙・千々石方面郊外教育を実施せんとす。
1、五時起床し六時集合。(百四十名訓育班混合とす)
2、子飼橋まで行軍し、熊本駅まで車送。三住を経て船にて島原へ。波荒れ風すごく寒膚をつく。初め稍〃気分悪し。厳として甲板に立てば何時しか爽快を覚ゆ。
3、市にては昼食後森缶城を見学す。雄大なる景、深き壕に驚く。
昭和十七年十月二十三日 第二学年第三学班
4、南有馬まで島原鉄道にて輸送され同地に於て原城跡を見学、宗教的戦を跡を偲びたり。農民の一揆。板倉重政の事。
5、十六時半南有馬を出発。トラックにて千々石に至る。夕より十八時半まで台上は相当に冷えたり。此かる事は初めてなる故珍しくもあり、又習う所多大にありたり。即ち自動車にて輸送の時は周囲のへりに手を出さぬ事等之なり。
6、橘神社を詣でて国民学校に至り今夜の分宿の途につく
7、我の宿りし所は南高末郡千々石町野田寺之元 田中政之方にて、総家族は十人余りいたり。近くの親戚に泊まりし戦友九名本家に集りて入浴し、夕食す。果物・菓子類・食事等余りに多く、且つうまき故全く食するを得ず。
池田と我は二人、二十三時半寝ぬ。誠に恋しき■〔蒲〕団なりたり〔き〕。
そこの長男は先生にならんと励みいたり。共に励まし合いたり。