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旧道倶樂部録"

nagajis不定記。
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2008-05-17 G [長年日記]

[独言] オマエは今までに打ち込んだ文字の数を覚えているか?

これまで25号作ってきて、自分が何を書いたのかを全部覚えているわけではない。漠然と「あれ書いたよな」というのはあっても書いた文章までは覚えてない。

久しぶりに書いたものを見直す機会があって、「隧道ノ崩壊モオドニ関スル考察」を読んでゲラゲラ笑ったりしている。なにこのイカれっぷり。いちばんのお気に入りは猪野隧道だ。

画像の説明「絶妙な下膨み加減で立ち上がる側壁とそれにつながるアーチが構
成する曲線美。所々を裸蛍光灯に照らされたヴォールトが坑口間際
で発散し垂直崖になる、その連続構造と色彩の濃淡がいたたまれな
い躍動感を生み出す。この一洞に怖れを抱くか、それともムンクを
見い出すかで審美眼が問われることになるだろう。
個人的にはお多福さんか、ちょっとビリケンさん風にも見える。」

有料化の初期に作って没になった某隧道のpdfも久しぶりに開いた。ちょっと懐かしく、こういう書き方もできたんだなあおれ、などと灌漑に耽ったりする。カナールで溺れつつもう一度読んでみたら、今度はアラが目立って仕方ない。ああここはもっとスムーズに流さんと、とか、そこの句読点は要らんだろ、とか。これもしばらくは日の目をみなさそうだ。

正直なことをいうと、自分の書いた文章を忘れた頃に見直すのが好きだ。まるで自分が書いたものではないような、それでいて自分好みの「未知」の文章に感じる。一種の自己愛? いーや、ただのGだ。ハレンチを突き抜けてネクストプレビアス・ステージへ突き進むnagajis。

こんな感じで自己に没頭しなければならない事情の最中にある。pdfの修正は少し待っていただきたい。

というわけで、粗造濫造の歴史を作った。

  • 廃道を読む
    • (1)近代土木遺産ト云フ概念ニ就テ 0507
    • (2)道路隧道概史並ニ希有ナル隧道ノ例 0508
    • (3)峠ニ関スル二、三ノ極私的考察・壱 0509
    • (4)峠ニ関スル二、三ノ極私的考察・弐 0510
    • (5)隧道詳説壱【素掘隧道】 0511
    • (6)隧道詳説弐【石隧道】 0512
    • (7)隧道詳説参【煉瓦隧道】 0601
    • (8)隧道詳説四【コンクリート隧道】 0602
    • (9)峠名彙集 0604
    • (10)橋ノ形式ト名称ニ就テ 0606
    • (11)明治ノ道ヲ識ル 0608
    • (12)扁額を読む 0610
    • (13)参考文献ヲ読ム 0612
    • (14)「標高二千尺以上ノ峠」ノ今ヲ探ル 0702
    • (15)明治・大正・昭和初期ノ林道ニ就テ 0704
    • (16)近世以前土木構造物調査ニ就テ 0706
    • (17)「地方通信」ヲ読ム 前編 0708
    • (18)「地方通信」ヲ読ム 中編 0710
    • (19)「地方通信」ヲ読ム 後編 0711
    • (20)隧道ノ崩壊モオドニ関スル考察 0712
    • (21)竹筋コンクリートニ就テ 0801
    • (22)ねじりまんぽ礼讃 0802
    •     お笑い企画・ねじりまんぽをつくる 0802
    • (23)参考文献ヲ読ム web版 0803
    • (24)地図記号ヲ読ム 前編 0804
    • (25)地図記号ヲ読ム 後編 0805
  • 隧道レッドデータブック
    • (1)鐘ヶ坂隧道(兵庫県) 0507
    • (2)柱本の手掘り隧道(和歌山県) 0508
    • (4)旧池田隧道(和歌山県) 0510
    • (5)旧久戸谷隧道(大分県) 0511
    • (7)林田隧道(兵庫県) 0601
    • (8)狼川トンネル(滋賀県) 0604
    • (10)岡阪隧道(和歌山県) 0608
    • (11)毛見隧道(和歌山県) 0610
    • (12)川原隧道(大分県) 0704
    • (13)志戸坂隧道(鳥取県/岡山県) 0706
    • (14)川下隧道(大分県) 0711
    • (17)旧佐賀県道の素掘隧道(大分県) 0712
    • (18)竜化隧道・円山隧道(兵庫県) 0802
    • (19)安治川隧道(大阪府) 0803
    •    付録・昭和50年前後の安治川隧道内部写真 0803
    • (20)琵琶湖疏水インクラインねじりまんぽ 0805
  • 明治隧道project
    • 明治隧道project@兵庫縣 0510
    • 明治隧道project@和歌山県 0610
    • 明治隧道project@大分県(久住・三重・犬飼編) 0612
    • 明治隧道project@三重県 0704
    • 明治隧道Project@大阪府 0706
    • 明治隧道project@滋賀県 0712
  • 喪われた道の物語
    • 第一回 松風洞(京都府) 0608
    • 第二回 家棟川の天井川隧道(滋賀県) 0612
    • 第三回 瑞巌寺隧道(大分県) 0702
    • 第四回 須磨の「穴門」(兵庫県) 0706
  • 旧橋紀行
    • (7)岡山県・旭川橋梁 0706
    • (8)岡山県・京橋 0706
    • (10)京都府・鞍馬街道の旧RC橋 0708
    •   旧橋紀行メモランダム・秋元橋の特異性について 0708
    • (11)京都府・鞍馬鉄道の明治PG 0710
    •   旧橋紀行メモランダム・PGの部位名称と初期のPGについて 0710
    • (12)京都府・六軒橋 0712
    • (13)阪急宝塚線の明治橋梁(上) 0801
    • (13)阪急宝塚線の明治橋梁(下)0802
    • (14)兵庫県・最明寺川の無名橋 0802
    • (15)大阪府・浜中津橋 0803
    • (16)大阪府・心斎橋 0804
    • (17)大阪府・玉手橋 0805
  • 徳川道-西国街道付替道の末路-
    • 第一回(導入)0711
    • 踏査編第一回 住吉〜杣谷峠 0712
    • 踏査編第二回 杣谷峠〜有馬街道 0801
    • 踏査編第三回  有馬街道〜白川源流 0803
    • 踏査編第四回 白川源流〜白川 0804
  • 北摂線描
    • 丹州街道(1)横山峠 0801
    • 丹州街道(2)中山峠 0802
    • 丹州街道(3)岡の辻峠(4)小部峠 0803
    • 丹州街道(4)カイモリ峠 0804
    • 丹州街道(5)稲荷坂 0805
  • なぜ、廃道なのか
    • (1)私が廃道に出会うまで 0711
    • (2)洞峠との出会い 0712
    • (3)旧廃道を書くということ 0802
  • OFF報告(ルポ)
    • 高橋メソッドによる第1回ORJ OFF 会報告 0604
    • 第2回ORJ OFF会報告 特濃!廃道あるき第七回hacked  旧猪ノ峠隧道 0612
    • 第4回ORJ OFF 会報告 愛宕山鉄道鋼索線 探索OFF 0708
    • ORJミニOFF報告「行ってきました!」OFFしてきました。 0804
    • 2008.G.W.OFF報告 音水森林鉄道網をゆく 第1回 上野林道/万ガ谷林道 0805
  • 単発ルポ
    • 笹部トンネル見学報告書 0606
    • 阿手隧道下見報告 0606
    • 笠取へ 〜第一回ORJ OFF会 その後〜 0704
    • Das Entwerfen〜江浪峠行 前編〜 0711
    • Das Entwerfen〜江浪峠行 後編〜 0712
    • 旧道倶楽部活動報告書・由良洞(和歌山県) 0602
    • 旧道倶樂部活動報告書・蕎原隧道(大阪府) 0706
    • 旧道倶樂部活動報告書・箕面隧道(大阪府) 0706
  • 特集・報告
    • 特集 夏は廃隧道で涼め! 0508 *
    • 特集 道路遺構調査の実際と展開 夢の堀り方、教えます。 0508 *
    • 特集 日本の廃道NPO化計画 0511 *
    • 報告 NPO化の是非を問う討論会 結果報告 0512 *
    • 単発企画 新鐘ヶ坂トンネル開通記念イベント見聞記 0512 *
    • 上田口隧道調査 補遺 0601
    • 廃道探索「これが俺流。」 nagajis 編 0602
    • 日本の廃道36選 0608 *
  • 近代土木遺産、KINIAS
    • 探訪 近代土木遺産(2)琵琶湖疏水 0803
    • 探訪 近代土木遺産(3)湊川隧道(兵庫県)0804
    • 近畿産業考古学会 見学会報告 0706
    • 近畿産業考古学会 第2回見学会報告 0711
    • 日本土木学会土木史研究分野研究発表会 参加報告 近世以前土木構造物調査 続報 0708
    • ミニレポ 一庫ダム 第3の穴 0801
    • 猪名川水力電気・出合発電所水路遺構について 0802
    • 猪名川水力電気・出合発電所水路遺構について 補遺 0803

*印は一部担当。エッセイや広告、雑報ほかは省いた。念のために申し上げておくがリンクは個人的な覚え書きであって「買ってくだちゃい」というものではない。そもそも2008って何だ。s/([0-9]{4})/<a hrefほにゃらら$1">$1<\/a>/gしたのがバレバレではないか。

3年間かけてたったこれだけ、しかも自分の思うようなものは作れていない。文章も進歩がないように見える。100%納得行くものなんて永遠に作れないし書けないのだろう。それがわかっていながら他のことができないnagajis。パトラッシュ、ぼくもう疲れたよ。

[奇妙なポテンシャル] #47

そのくせPs(potential of strangeness)を考察したりするnagajisは、地獄の業火に焼かれることなど厭わない。さあ焼け。今すぐ自棄。

画像の説明GW中に見かけた看板。さまざまなベクトルの味わいを有している。これを見るだけで会社の名前に「発條」という言葉が入っていること、および「『発條』って何ですか?」と尋ねられることしきりで総務が飽き飽きしているに違いないことがわかる。心中お察し申し上げる。そして自社製品の優秀さよりも先に「発條とは!」を述べる辺りや「漢 語 的 表 現です」というツメの取り方に、その気概の程が伺えるというものだ。

それにしても、発條。良い言葉ではないか。

ばね定数 k

などというと、どこかふんにゃらした感じがして、質量mの重りをぶら下げてビヨーンしたら塑性変形してしまいそうだが、これが

発條定数 k

になると、いかにもビシーッとして、しかもよく弾みそうに思えてくる。kの値も自ずから大に違いない。

嘘だと思ったら声に出して読んでみてほしい。

ハツ・ジョウ・テイ・スウ・ケイ

どうだこの固さ。まるで密教の秘呪か何かのようだ。思わず胸の前で無闇矢鱈な印相を結びたくなる。ハッ!ジョウ!テイッ!スウッ!ケイッ! ブォワー!!! 巻き上がる護摩の火の粉。その横で伸びるばねばかり。

……脱線した。惜しむらくはこの会社、肝心の会社名がわからない。隣の小さな「社員募集中」看板にも社名は書かれていない。ばね(スプリング)の漢語的表現を無償奉仕で喧伝するだけの豪気な会社。たまにはそんな存在があっていいと思う。

だがしかし、ことえりよ、いい加減「発情」に変換するのはやめてくれ。

発情定数 k

これじゃあ手印ではなく手…いやよそう、今日はすでに下ネタを使ってしまっている。

本日のツッコミ(全2件) [ツッコミを入れる]
_ 一見客 (2008-05-17 19:52)

猪野隧道:老子の一説を思い出した。

_ nagajis (2008-05-18 00:13)

不敢爲天下先、でしょうか(滝汗


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