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旧道倶樂部録"

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2008-06-08 再会・再開 [長年日記]

[ORJ] 帰ってきた

長旅から戻ってきた。激動の数日間。何がどれだかあったか思い出すのさえ大変だ。頑張って行ってみよう。

6月3日よる

画像の説明大量の荷物を詰め込んだザックとシュラフを背負って出発。ザックにはなぜかコッフェルと米が入っている。

バスはごく普通の、そこらへんに走っていそうなバスだった。荷物になったつもりで我慢する。夜行バスのインパルス的振動を味わいつつ、前回東京に行った時も夜行バスであったのを思い出した。こう見えても就活したのよ。

6月4日午前

画像の説明朝8時。新宿西口にほうり出される。第一目標の工学院大学は目と鼻の先。すんごい近代的かつ高層のビルヂングがキャンパスな大学だ。どういうキャンパスライフがあるのだらうと思ったりもするが羨ましくはない。夜中に自由に立入って自転車いじれたり麻雀できたりしなさそうだし。

図書館で、ガラスケースに入ってたような貴重資料を読ませていただく。隅々まで目を通す時間はなかったがあらかた把握し必要な資料をコピーした。そうそう、寒川新宿だ。

6月4日午後

画像の説明埼玉県文書館へ大移動。埼京線と東北本線の区別がいまだについていないが何や知らんうちに浦和へ着くことができた。その後県庁まで歩いて行く。県庁付近でやや迷う。緑が多く高層ビルのない良い雰囲気の所ではあるのだが、県の県庁所在地という感じはしない。さいたま新都心を作りたくなる気持ちがわかったような気がするが、ここはやはりこの雰囲気をうまく利用してほしかった。

画像の説明そうして、文書館にて念願の資料を手に入れる。村田鶴の履歴書だ。雲を掴むような思い、いや、羊歯を手掛かりにズリ登りするような心細さで思い描いてきた村田像が、たった1枚の紙によって鮮明なものとなる。「右之通リ相違無之候也 村田鶴」。私はあなたに会いにきた。そして会ってくれた。涙が出た。

勲八等の謎は、単に内務省の「職員録」のチェックが甘かっただけの模様。明治37年工手学校に入学するが日露戦争が勃発、その徴兵に応じて近衛歩兵第一連隊補充大隊増設第二中隊に入営。約3年の兵役を勤め上げて勲八等を受けている。つまり埼玉県に入る前から勲等持ちだったわけだ。除隊後に再び工手学校に戻って、42年の2月に土木学科を卒業している。

村田とともに滋賀県へ移った数人についても調べてみた。最後まで村田と一緒だった中川は三重県生まれ。判子を逆に押す癖のあった吉田は熊本出身攻玉社卒。最後に気づいた佐藤道之介にいたっては村田と同じ工手学校であった。思った以上に多彩・多才な顔ぶれだ。

画像の説明晩はヨッキれん氏宅へ。来た道を引き返して浦和駅から乗ればいいものを、何を思ったかその西の鉄道線(えーとなんて言うんだっけ)の中浦和駅を目指す。微妙な寂しさが漂う浦和の住宅街をポツリポツリと歩いていくのが結構身に応えた。

ワープ。で、ヨッキれん氏宅で明日の日程を知らされるわけで。自分も大変だがそれ以上に運転するヨッキ氏のほうが大変だろう。AM1:00起きで出かけることになった。

面と向かって言えることと、黙ってこっそり言いたいことがある。ヨッキ氏との再開も涙が出る程嬉しかったのさ。

6月5日

画像の説明詳細は省略。しかし丑三つ時の首都高速ドライヴが楽しかった。阪神高速はあんな無茶なジェットコースターじゃないぞ。おかしいぞ東京人。

数百キロ移動。いいことをしたら晴れた。夜に本格打ち合わせ。やはりプロはプロだなあと思う。どのようなテイストになるか理解。PM10時過ぎに帰ってくる。山行が掲示板が面倒なことになったりしたおかげで部録"にヨッキれん宅の秘密を書いたりOFF告知したりは遠慮した。

6月6日

午後から打ち合わせ。やはりプロはプロだなあと思う。とりあえず15日まで廃道本で汲々することはなさそうだ。

終ってからホームセンターへ買い物に行く。ヨッキれんついにナタを入手する。猫の人形にまで反応するヨッキ氏に猫魂を見た。

夜、お約束のカレーを作り、食い、資料整理を手伝う。膨大な数の地形図のリストアップを開始。完成するのは何年後か。

6月7日

余分日。午後から隅田川の橋梁巡り。土曜日のまっぴるまに浅草雷門前という無茶な集合をしたにもかかわらず、multiさん、MKさん、しとろんさんと合流することができた。ヨッキれん氏と合わせて4人。みな読者さんという以上に陰に陽にお世話になっている方々だ。冥利に尽きるというものではないか。改めて感謝。

隅田川にかかる橋を観察し素人批評して歩くだけという大変地味な企画である。nagajisがウッキームッキー喜ぶだけで終るんじゃないだろうなと心配していたが、そんなことは全くなかった。具体的な内容は、また旧橋紀行にて。ORJに対するアドバイスも沢山いただいたし。

画像の説明親水ゾーンに設けられたポンプの使い方を解説する墨田区職員(嘘ですごめんなさい


画像の説明両国橋の周辺にある柵は相撲の極まり手を解説してくれる


画像の説明
八幡橋に立ち寄って、夕飯を食って解散。すっかり夜になった。nagajisは浅草のコインロッカーに荷物を置いていたので、それを取りに行きがてら、ヨッキ氏と今後の打合せをしつつ、夜の隅田川橋梁を満喫したり。奴を羽島にや、もとい橋マニヤの世界に引き込むことに成功したようだ。

3年間ORJをやっているが、ヨッキ氏と会うのはこれが2度目、面と向かって討議したのはほとんど初めてといっていい。言いたいこと聞きたいこと相談したいことをあれこれ片付けておく。しかしむさ苦しい男2人がデートスポットで熱心に廃道の話をしている光景、誰かに見せたかったものだ。最後は不案内なnagajisを新宿駅バス乗り場まで送ってくれた。感謝。

で、乗ったバスが走行中に白い煙を吐いて・・・などということもなく、無事帰阪。同じ雑踏でも大阪のそれのほうが落ち着くのは何故だろう。単に慣れているだけなのか、性に合っているのか。東京に住めばまた違うnagajisになるのかも知れないが。

一眠りしてからTUKA氏旧橋を仮up。自分の原稿の訂正も進めなければならぬ。また大変な毎日が始まるぜ。よろしくメカドック。

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_ yokkiren (2008-06-09 13:55)

おつかれさまでした。<br>いまこのコメントを書こうとして「お名前」欄に予め入っていた「nagajis」の文字。ちょっとしんみりしましたな。<br>廃道兄弟の進撃は、ここから始まるのであ〜〜る!!

_ multi (2008-06-09 19:44)

お疲れさんでした。<br>なんかとてもお二人が楽しそうで、その姿を傍らから見ていてちょっと羨ましかったデス。


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