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2010-10-25 存在意義が問われている [長年日記]

[原稿] 薮蛇

旧峠付近が私有地であることから、その辺りのいきさつを尋ねたところ、ネットでの公開はしないでほしいという話になってしまった。はて、どうするか……。

丁寧に対応して下さり、いつから私有地になったのかも教えて下さった(その年号は峠史のミッシングリンクとしてぴったり収まるものだった。法的にも道徳的にも何ら問題のない“鎖”だ)のだが、その中をゆく道のことを公にすることで人が訪れるようになるかも知れないことに、ためらいを感じておられるようだ。まあ、当然な対応だろう。これまでそういう対応がなかったのが不思議なくらいだ。

どのような形であれネットに載せることになるだろうことは間違いなく、それを隠して問い合わせるのも卑怯だと思い、正直に申し上げたら薮蛇を踏んだ。どうすれば良かったのだろう? これからどうすれば良いのだろう? ずいぶん悩んでいる。

ORJに書いて人がわんさか訪れるようなことはないだろう。特に私が書いたものは数人しか読んでいないから、そこから派生して情報が広がることはないと思う)。その辺りを説明して相手を説得しても仕方ないだろうし、反対を押し切って公開したところで、誰も喜びはしない。以前なら書いて公開することを私の役目だと信じ、書いてまとめて残すことを是としてきたが、昨今それが単なる思い込みでしかなかったことを痛感している。

すでに約50000文字書いた原稿が全ボツになるのは惜しい。方方に出かけて調べた手間が惜しい。そんな思いは確かにあって否定出来ないが、何よりも、この道の歴史が埋もれたままになることが惜しい。明治半ばにひょんなきっかけで県道となり、凋落していった、稀有な生涯を送った道だったことを突き止めたのだ。地誌にも書かれなかった忘れられた歴史を、これ以上ないという位に調べられたのだ。書いて残したいと思う。誰の役に立つかはさておき書いて残したいと思う。そういうものを面白がってもらえないことも承知しながら、書いて残したいと思う。

この葛藤を片付ける方策−−−単なる衒いで終わらせない方策は、たぶん一つしかない。


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