nagajisの日不定記。
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映画「ノルウェイの森」の映画撮影地である神河町で、村上春樹の受賞成るかを見守っていた旨ニュースで流れていたが、こういうのはどうも腑に落ちない。受賞→観光客増が見込まれるから発表を見守っておったわけだろうけれども、そんな他人任せでええんかいと思う。そりゃ受賞したら観光客激増でウハウハだろうけどさ。どえらい人来るだろうけどさ。神河町がこれまで築いてきた文化とか観光振興策とかと全然無関係じゃん。そんなキレイゴト言ってられないほど疲弊しているというのなら仕方ないけどさ。
境港の水木しげるロードとか、コナン通りだとか、やっぱり他人の褌だよね。
じゃあそれ以前の文化資産だけで発展が見込まれるかといえば絶望的だ。これは境港だからというわけじゃない。どこでもいっしょだ。奈良だって東大寺と薬師寺だけで未来永劫食っていけるわけじゃないだろう。手を変え品を変え魅力的に見せないと発展はないが、そう簡単に新しい価値を生み出せるわけがない。目先の目新しさだけでやってきた結果が人を不感症にした。
以前の観光がデタラメで、いまの落ち着いた状態が正しいのかも知れぬ。疲弊するため・ 「行った」という既成事実を作るためだけにすし詰め電車に揺られて観光地行ってなんも頭に残らずに帰ってくるのが「光を観せる」であるだろうか。いやない。
人が阿呆になり贅沢になったのも衰退の一因ならん。友ヶ島を「ラピュタそっくり」といって喜ぶ層に、観光客としての価値がどれほどあるか。そんな人々が意味を読み取れるか。あと数年もすれば行ったことすら忘れているんじゃないか。うわべだけで判断される遺構が哀れである。
富岡製糸場なんかも「アリバイ作り」のオジさんオバさんで連日盛況のようですな。<br>興味の中心は「世界遺産だから」ってなトコでしょう。<br>まあ、福島の場合だと「理由は何でもいいから来てくれ。自分の目で見てくれ」って状況ですが。