nagajisの日不定記。
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先に見たのは垂直ケーブルカー跡探索だが「また探索かよ」と思うので飛ばす。
テレビ番組のような展開。夕方5時6時のニュース番組でやっているような地域情報発信コーナーの模様。アナウンサー二人が喋っていて、背後のスクリーンには国道2号の舞子辺りと思われる歩道が映っている。子供を対象にした地域再発見ハイキングをやっていて、そのようすや舞台裏を報じているようだ。
はじめのほうははっきり思い出せないのだが、ともかく舞子の辺りから国道2号を通って東へ歩いていくというものらしい。最終目的地も喋っていて、目覚めた直後ははっきり覚えていたのだが、それから16時間経過した今では思い出すことができなくなってしまった。確か○○タイ山だったかタイ○○山だったか、タイの二文字が入っていた気がする。その四文字は実在する固有名詞と一緒なのだ---例えばタイヤキ山とか、シマタイ山とか、そんなの---が夢の中の私は二つをマージすることなくあくまで○○タイ山orタイ○○山という固有名詞として認識している。(ここはちょっと興味深い。ワナビーと聞けばピョンピョン跳びはねる動物を連想せずににられなかったり摩耶山とテクマクマヤコンが連動したりしがちな自分が夢の中ではそうならなかったということで、連想に関する回路の働きが夢の中では鈍ってしまうらしいということだ)
ハイキングの成り行きも報じられていたはずだが覚えていない。目的地と思われる山につき、案内の大人の話を聞いているシーンからははっきりとし始める。現地はあいにくの悪天候。しかもその山は岩山で、雨風を遮るようなものはない。吹きさらしの馬の背のごとくな山頂に子供らが20人ほど寄り添って立ち、こちらを向いている。その前に立って話をする大人が一人。霧がかかったようになっている周囲はどんどん暗く、寒々しくなっていく。
やがて雨が降り始め、我慢して聞いていた子どもたちがざわつき始める。うつむき、背を向け、寄り合ってギュウギュウになる。子供らはみな鮮やかな発色の服を着ていて、背景の底寒さとは対照的な活気を発散しているのだが、その服の背や肩がポツポツと濡れていくのを見ているといかにも冷たそうで気の毒になる。
やがて傘を差す子がでてきた。パッパッと開く傘の花もまたVividな色をしていてなんとも不思議な光景が現出する。もうその頃になると説明の大人も諦めて子どもたちの一団のなかへ混じり、自身も傘をさして風雨を凌ぎ始める。その一部始終がドキュメンタリー番組のごとくに放映されている(と見ている)のも妙な感じだった。こんな放送事故的なの流してええんかいな、みたいな憤り。
場面は変わって案内人の暮らしぶりのドキュメントになる。晴れた草原にさっき喋っていた男が一人で立っている。別の日の撮影なのだろう。男は何とかという大学の先生でもある。その仕事の傍ら地域再発見イベントをやっている。云々のナレーション。当の男は何やらカラフルなボールを取り出し、傘を一本差して、大道芸のようなことをやりはじめる。右手に高く掲げた傘からボールを落とし、頭で跳ね、肩で跳ね、肘で跳ね、手の甲で跳ね、というようにボールを階段状に跳ねて落としてゆく。地面に落ちたボールはどういう具合かわからないがひょいと跳ね上がってまた傘の上へ戻る。そうやって階段落としを繰り返すのだ。そのうちボールが2個になり、3個になり、終いにはどの段にも常に一個のボールがあるような状態になる。しかもそのボール操りが正確無比で、跳ねる高さも跳ねのタイミングも一緒。まるで本物の階段と機械仕掛けの揚玉機による繰り返し運動のように見えてくる。男が階段状の何か?を被っていて、その上ではねて落ちているかのような規則正しいボールの跳躍に、しばし見とれてしまう。
それを見て自分が連想しているのは、足にローラーのついた小さなペンギンがコースをぐるぐる回り続けるおもちゃだった。途中に氷山に擬した階段があって、そこをヘコんヘコんと登って行って、重力でコースを滑り降りていくやつだ。滑り降りた先はヘコヘコ階段の麓で、階段を上がって振り出しにもどる。商品名は忘れてしまったがネットで画像を見た気がする。ともかくそのおもちゃみたいだ、と思った。よく考えたら主体の進行方向が逆なんだけれどもな。
この場面でもボールの色のカラフルなことが目についた。緑の多い公園(いや、田の畦か休耕田といったほうがいいかも知れない、そんな草生した広場だ)に在ってなおその色が際立って見えた。私の見る夢はカラーであることが多いらしい。人によっては注目しているものにだけ色がついて見えるという人があるそうだが、そこまでピンポイントではないにせよ、それに近いほうかも知れない。岩山の場面も公園の場面も明らかにカラフルな色とりどりのほうに注目していた。