nagajisの日不定記。
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C/O。補遺を入れたのはがんばったと思う。町の歴史とか入れたらもっと良かったんだけどな、力不足。
恐ろしく勾配のきついトンネル状の構造物の中にいる。見上げる高さに入り口が四角く小さく光っている。そこから今いるところまで、横に膨らみながら降りてくるトンネル構造。勾配は60度近くある。ほとんど崖である。
足を滑らせれば一気に転げ落ちていくだろうというそのトンネルは、そんな無茶な勾配ながらロープウェイの遺構であるらしい。膨らんでいるのは行き違い箇所の付近にいるからだ。
いま自分が立っている場所は、膨らんだ隧道が再びすぼまっていく辺り。その辺りに何やらごちゃごちゃとひっかかっていて、そのおかげで留まっていられる。ちょうどその辺りに横坑?らしい通路があって、自分はそこを通って入ってきたらしい。。
下方は10mほど下で出口だが、その辺りの勾配は上方よりもさらにきつく見える。うえに出口の光りようが怖い。ただ青く光っているばかりで、まるで空だ。空中にポンと放り出されて終わり、というふうに見える。
一体どうなっているのだろうーーーケーブルカーであれば路面くらいはあるだろうに、あるいは周囲の植生とか、駅構造物とかあるだろうにーーーと興味を持ってしまったのが運の尽きだ。わさわさと引っかかった雑多なモノを乗り越えて下方へ行ってみようとしてしまう。ごちゃごちゃの上に立てば、まるで真下に穴があるような立ち位置になる。あ、これ、落ちたら死ぬな、と思った瞬間に足を滑らせ、案の定な展開に。反射的に床のごちゃごちゃに手をかけたおかげで墜落死は免れたけれども、そこから這い上がるのにとても苦労した。足がかりになるものがなかったからだ。土塊か腐木かよくわからないが、踏めば崩れるモロモロとしたものが下方の床には詰まっていて、そのせいで中々あがることができない。
腕にばかり力を入れていたら、手をかけていた木製の構造物(路面にべったりと張り付いたようになっていて、まるで路面コンクリの型枠のようだ)がガバッとはがれてしまった。うはっ、と思ったけれども幸い堕ちることはなく、そのかわり、木構造物の下に隠れていたコンクリートの地肌に、何やら書かれているのを発見する。墨と筆で書いたらしい達筆な文字が大書されている。隅にある大正云年という文字がまず読み取れ。
そこでフェードアウト。そのまま墜ちてしまえばよかったのに。
ポンチ絵を書こうと思ったが最初のシーンから断念した。下の出口の青の虚ろさも表現できないと思う。地面も木もなくただ青く光るだけの開口部の恐ろしい感じは重力感覚を伴わない限り誰かに伝わるものではないだろう。
夢にも重力が作用するのだな、と思ってそりゃ当たり前だと思った。その前の階段ボール教授だって重力でボールを回していただろう。飛ぶ夢でも機械力を借りないと飛べなかっただろう。身一つで空を飛ぶ夢は一生で数度も見ていない。重力が異常を来したのはパルクールの夢くらいじゃないか。
文庫X、ページだけ作って放置するな>nagajis。そのうち誰かが遊んでくれるだろう。てか名前そのままだとどっかから怒られそうな気がするな。文庫aとかにしとくか。