nagajisの日不定記。
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量が多くて尻込みしたが温泉の変遷という新鮮な話題ゆえ大層面白がりながら作り通す。TUKAさんの記事は余裕があって拡がる余地があるように思われるのがうらやましい。あんだけ調べるの大変だったろうと思うのだけども表面的にはそれが感じられないのだよね。対してnagajisのは必死に詰め込んだこととか汲々として書いたことがバレバレだ。誤読の隙すら与えまいと必死なくせにその努力のベクトルが明後日の方を向いている。だから疲れるだけなんだよ、読む方も書く方も。うん。
当たり前なことだがどんなことにも歴史がある。過去の事実が連綿と繋がっている。手繰って行けば様々なものが芋づる式に手に入るのだけども大抵それは無色透明だったりすっごい細かったりぐっちゃぐちゃに絡まっていたりする。明々白々な一筋の縄ではないのである。それにキレたりせずに、丁寧に、地道に、じっくりほどいてやる根気があれば、もしくはそういうのをときほぐすことのおもしろさにきづくことができれば、世の中というものが生きるに値する面白い世界だとわかるのだけれども、そういう見地に立つことができるようになった頃にはもうどうしようもなく年老いているのが常なのであった。
自分という一個の人間の知っている世間なんて狭いもんだ。セレブスターの暮らしも宮中の日常も平均的社会人の平均的労働も下層社会の生死与奪も知らぬ。世の中について知らないことが多すぎる。知ってどうするという思いもある。幾ら知ったところで世の中における自分の立ち位置占める位置は変わらないのである。ただ少しものの見方がかわるというだけだ。